70年代に栄華を誇ったカスタム「ディガースタイル」 その成り立ちと日本に与えた影響とは

70年代後半から80年代のカスタム・シーンの牽引したアーレン・ネスの店「アーレンズ・モーターサイクルアクセサリーズ」(現在はアーレン・ネスモーターサイクル)※写真は当時の店舗です
70年代後半から80年代のカスタム・シーンの牽引したロン・シムズの店「ベイエリア・カスタムサイクルズ」(現在はシムズ・カスタムサイクルズ)※写真は当時の店舗です
写真のようなドラッグレーサーが“ディガー”が生み出されたイメージソース。確かに“低く長い”スタイルに共通点が垣間見えます。この一枚のライダーはCCE(カスタムサイクルエンジニアリング)の創始者、R・スミス氏。この写真からも「路面をディグする」様子が伺えます
1980年代に原宿にあったショップ、ディスコボランテに輸入されたロン・シムズ氏製作の一台。カットタンクやターボなど、こちらも“らしい”仕様となっています。現在は神奈川県川崎市にある日本の老舗カスタムショップ、サムライの中島昌人氏(通称タメさん)が所有
アーレン・ネス氏が1983年に製作した“アクセルバイク”は、まさしく当時のドラッグレーサーのような佇まい。フレームメインチューブを兼ねたバレル型のガソリンタンクやドラッグバーなど、まさに当時のレーシングバイクをモチーフにしたことが分かりやすく伝わるフォルムとなっています
アーレン・ネス氏の代表作である「トゥーバット」もドラッグバイクからインスパイアされた「ディガー」といえる一台。エンジン二機がけなどは当時のレーシングバイクでも見られた手法です
八王子のテイストが製作したコチラのディガーはカットしたスポーツスタータンクを装着。ロケットタンクと並び、この手のスタイルも定番です
低く前方に突き出たステム位置によって遠くなったグリップ位置を解消すべく、必然的にティラーバーが出現。ちなみにティラーとは直訳すると耕運機という意味です
リアまわりはスイングアームを残しつつ、ご覧のようなブーメラン・ストラットでまとめるのも定番の手法。パーツ名は形状を見ればお分かりになると思います
ご覧のロケットタンクもディガーのおヤクソク的パーツのひとつ。ここのデザインも70年代当時の「未来指向」を象徴します
ルーカスタイプのテールランプを埋め込んだフリスコテールもディガー定番のパーツ。グラスファイバーが出現した時代とリンクします
往年のネス製パーツを使い、当時のスタイルを克明に再現した八王子のテイストによる一台はディガーの手本というべき出来栄え。この車両に装着されているロケットタンクやフリスコフェンダー、ティラーバーなどは定番の装備です
1970年代、“ベイエリア”を舞台にしのぎを削ったA・ネス氏とR・シムズ氏。当時の最先端の技術を注ぎ込んだ彼らが生み出したカスタムが日本のビルダーたちにも多大な影響を与えます。昨年、残念ながらA・ネス氏は闘病の末、お亡くなりになりましたが、間違いなくカスタム史に刻まれる偉大な功績を残した人物です

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