アメリカを代表するハーレー用パフォーマンス・パーツメーカー 「S&Sサイクル」の歴史を改めて振り返る【パート3】

1979年にリリースされた“2スロートキャブ”の図面を引くジョージ“J”スミスの仕事風景。81年に生涯の幕を閉じた彼にとってこのプロダクツが遺作であり、79年に入社した二代目社長であるジョージ“B”スミスにとっては最初に携わったパーツとのこと。あたかも会社を受け継ぐ“バトン”のような役割を果たしたこのパーツがS&S初のダイキャストパーツです。写真提供:S&S CYCLE.Inc)
S&S最初のダイキャストパーツである“2スロート”はご覧のとおりクルマ用のウェーバーやホーリー製と同じくようなツインバレル方式を採用。しかし、重量も重くセッティングが難解だったゆえ、短命で終わったパーツでした
1983年、ソルトレイクの湖面に水が溜まる条件となり、この年の“ボンネビル”が中止。変わりにネバダ州のブラックロック・デザート(砂漠)で開催されたランドスピードレースにエントリーした際のヒトコマ。後ろに見える人物が1977年に入社し、後に数多くのパーツを設計したフロイド・ベイカーです(写真提供:S&S CYCLE.Inc)
同じく1983年のブラックロック・デザートでの“TRAMPⅢ”。この時はまだノンカウル仕様でエンジンもアーリーショベルタイプが搭載されています(写真提供:S&S CYCLE.Inc)
1983年から開発をスタートし、91年にレギュラーラインナップ化された“ショーティーキャブ”はS&S最大のヒット商品。スーパーEと大口径のスーパーGの二種類がラインナップされ、現在でも販売されるロングセラー・プロダクツです(写真提供:S&S CYCLE.Inc)
1969年からS&S社はウィスコンシン州のバイオラに移転。様々なパーツがこの場所で生み出された、まさにS&Sの中枢です(写真提供:S&S CYCLE.Inc)
S&Sを代表するレーサーといっても過言ではない“TRAMPⅢ”は、最終的にEVOタイプエンジンのニトロ仕様となり、226.148mph(約362km/h)を記録。ライダーが覆いかぶさる乗車姿勢となるのでタンク上部には革製のパッドが装着されています(写真提供:S&S CYCLE.Inc)
1990年のカタログ撮影用写真に収まるS&Sレースクルー。“TRAMPⅢ”に跨るのがライダーでありS&Sのマシニストであるダン・ケンジーで、その左後ろの人物が二代目社長であるジョージ“B”スミス。ケンジーの右よりB・ブルームバーガーとサム・スコラダ、そして手前に座る人物がこの記事を執筆する上でインタビューに協力頂いたケン・スミス。創業者のジョージ“J”スミスの息子と娘婿たちというファミリービジネスがこの時代のS&Sのスタイルです(写真提供:S&S CYCLE.Inc)
1981年からS&Sはエキゾーストメーカーの“BUB”と業務提携を結び、デニス・マニングがデザインした“Manning streamliner”でも最高速レースに参戦。1985年にソルトレイクで開催された“ United Salt Flats Racing Association”という新しいレース組織による大会では276.510 mph(約442km/h)を記録します。写真に写る人物は左からJ・アンダーソン、G・スミス(Jr)、D・ケンジー、そしてG・スミスJrにとって叔父にあたるマージョリー・スミスの弟、シド・スミスという顔ぶれです(写真提供:S&S CYCLE.Inc)

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