ホンダPCXを女性目線で乗り比べ! ガソリン車とハイブリッドとEVの乗り味の違いとは?
ホンダのスクーターPCXは、世界で展開しているグローバルモデルです。ホンダは、ハイブリッドモデルの発売に続いて、企業や個人事業主、官公庁を対象にエレクトリックモデルのリース販売を2018年11月に開始しました。そこで、3機種を試乗し、違いをチェックしてみました。
人気の原付二種、ホンダのPCXシリーズに「EVシフト」のムーブメント到来!
2018年9月14日、ホンダの125ccスクーターPCXにハイブリッドシステムを搭載した「PCX HYBRID」が登場、さらに11月末にはEVモデル「PCX ELECTRIC」がリース販売を開始しました。
近年、125ccクラスの原付二種は、ビジネスシーンはもちろん、趣味や生活の足として人気の高いカテゴリです。実は私、娘を預けていた保育園が遠かったこともあり、原付二種で送り迎えしていたことがあったので興味津々だったのです。そこで、1児の母でもある私が、女性&働くお母さん目線で3モデルを乗り比べてみました!

最初に話題のEVから試乗しましたが、まずはマフラーのないスマートなルックスに好感を覚えました。主要諸元では車重144kg、全長1960mmで、他のPCXシリーズより大柄ですが、取りまわした印象では差を感じません。センタースタンドをかけたり、車体を大きく傾けた時には重さを感じるものの、身長158cmと比較的小柄な私でも難なく取りまわせます。
実際にまたがってみると足のかかとが浮く程度。シートが滑りにくいので、自分でほどよい位置に着座すればポジションに問題はありません。キーをポケットに入れたままでスタートできるスマートキーを採用。ダイアル式のイグニッションスイッチをONにして、リアブレーキを掛けた状態でスターターボタンを押せば簡単に始動します。
スロットルを開けると力強くグンっと加速。電動アシスト自転車の出だしで押し出される感じにちょっと似ていて、力強さはあるけどちゃんと自分でコントロールできる範疇です。
さっそく一般道を試乗。アクセルを開けると加速はスムーズでフラット、ガソリン車とは接地感が異なり、スルスルと進んでいく感じで、とにかく静かです! 法定速度の40km/hまでストレスなく加速します。周囲の音がよく聞こえるので、外的な危険を察知しやすくなりそうですし、2人乗りした時にはインカムを使わなくても会話できそうです。
それから、信号の待ちの時に微妙にスロットルを開閉してみました。スタート時に感じる力強さとは異なり、パワーの伝わり方が絶妙でとっても自然! 人が扱いやすいように考慮されているんだなぁ?と、思いました。安心して娘と2人乗りもできそうです。体重約55kgの私が一般道を法定速度で10kmくらい走って、消費電力は全体の20%ほどでした。
主要諸元では1充電当たりの航続距離は60km/hの定置走行テストで41km。体重のある人や2人乗りだと消費は早くなると思いますが、私くらいの体格で省エネ走行したらもっと長い距離を走れちゃいそう。現在は、企業や個人事業主、官公庁を対象にしたリース販売しかありませんが、子供の保育園の送迎から通勤通学、毎日の買い物まで活躍しそうです。