バイク女子「小野木里奈」がキックスタートに初挑戦! 果たしてエンジンは掛かるのか?

大型自動二輪免許も所有するバイク女子「小野木里奈」がヤマハSR400のキックスタートに初挑戦しました。20代の女性にとって、キックスタートはどのように映ったのでしょうか。

エンジンのキックスタートに初挑戦

 現在販売されているバイクでは、エンジンスタートする時にボタンを押してセルモーターを回すのが一般的ですが、そんな中で今となっては珍しい始動方法である「キックスタート」を新車採用しているのがヤマハ「SR400」です。

キックスタートに初めて挑戦する小野木里奈

 私(小野木里奈)は取材の日に生まれて初めてエンジンのキックスタートを体験しました。編集部やライターの方に話を伺ったところによると、昔のバイクはキックスタートが基本だったようですが、新車でキックが付いているモデル(編注:レース用バイクを除く)は今現在、SRシリーズのみとのことです。
 
 2018年に発売された新型SR400は昔のモデルよりも簡単にキックスタートできるようですが、教習所でも既にキックスタートのバイクは無いので私は目にすることも初めてでした。

 最初は運転よりもまずエンジンを掛けるだけでこんなにも難しいのかと驚きました。キックペダルを何度か必死に踏み込んで、エンジンに付いているキックインジゲーターで上死点の位置を確認しつつ、左手ではエンジンの圧縮を抜くレバー(デコンプレバー)を操作しながら恐る恐るエンジンが掛かりやすいポイントを探っていきます。

まずは最初にキックを踏み込み固くなるポイントを探る

 しかし、私にとってはこの段階で既に上死点の位置調整が難しいので、タイミングを逃してしまいます。メイン操作のキックに到達するまでこれだけ細かい操作をすることは予想していなかったです。調節に慣れてきてやっとメインのキック操作の段階まできました。

 センタースタンドを掛けているのでよっぽどのことがない限りバランスは崩れないと思っていましたが、どの程度の力加減でやればいいのか未知の世界だったので、1回目はどうしても力を伝えきれずにキックしてしまったせいか失敗してしまいました。そしてここでまた振り出しに戻ってしまいます (笑) 。
 
 同じように上死点を調整して1回目よりも力を加えてみたつもりでしたが、2回目もやはり力をうまく伝えきれずに失敗。そこで別の取材で同行していたライターの方から「もっと右足に全体重をかけて思いっきり下に打ち込むようにしてみるといいよ」とアドバイスを頂きました。

エンジン上部に備えられたキックインジゲーターに現れるシルバーのマーク(右)

 たしかに全体重までは掛けていなかったと振り返り、アドバイスの通りに思い切り体重をかけてバンッと下にキックしてみると、バキバキバキ! という大きい音とものすごい振動がバイクを通して全身に伝わり、勢いよくエンジンが掛かりました。
 
 3回目でやっとキックスタートに成功! 最初はエンジンを掛けることだけに集中しすぎていたのでこの音と振動に驚いて、強い力でキックしたせいで壊してしまったのではないかと一瞬焦ってしまったほどです。それくらいキックスタートからのエンジンの掛かり方には迫力があって、SR400のシンプルでレトロなビジュアルからは想像できないギャップを感じました。
 
 一度エンジンが掛かってからは、自分が思っている以上に力を入れてキックすることが必要だとわかり、その後も何回か挑戦。キックを体験しているうちに、エンジンスタートに成功したときの達成感や、扱いの難しい機械を自分が操れているような充実感を走る前から味わえるようになりました。

キックインジゲーターにシルバーのマークが出たら最上部から勢いよくキック!

 そして、なによりこのキックスタートをやっているライダーの姿はとても格好いいと思います! だからこそSR400は唯一キックスタートを残しているバイクということにも納得できます。
 
 SR400からは、ただ単に新しさを突き詰めるだけでなく古き良きものを大切にしていることにとても魅力を感じました。私のようにキックスタートを経験したことのないライダーの方がいたら、機会を見つけて一度はこのSR400で体験していただきたいと思います。

【了】

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Writer: 小野木里奈

女優。両親の影響で幼い頃にはバイクに憧れを持ち、23歳で大型バイクの免許を取得。いつか自分もお気に入りのバイクを見つけて、友達とツーリングに行くのが夢。初心者の立場で感じたことを素直に発信する。

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