2020年に市販化? BMW Motorrad史上最大のボクサーエンジンを搭載した量産車の姿が見えてきた!

BMW Motorradは、2018年末に初公開した大型ボクサーエンジンを搭載したコンセプトモデル第3弾をイタリア北部のコモ湖の湖畔で開催されたコンクール・デレガンス90周年記念イベントで発表しました。

遂に排気量が明かされた巨大なコンセプト・エンジン

 ドイツのBMW Motorradは、2019年5月にイタリアで開催された世界最高峰のヒストリックカー/ヒストリックモーターサイクルのための特別な競技会“コンクール・デレガンス”90周年イベントで、同メーカー史上最大となる1800ccのボクサーエンジンを搭載したコンセプトクルーザー「Concept R18(コンセプト・アール・エイティーン)」を発表しました。

2019年5月に初公開されたBMW Motorrad「コンセプトR18」

 2018年に日本のカスタムショップ「CUSTOM WORKS ZON(カスタムワークス・ゾン)」が製作した「Departed(ディパーテッド)」や、2019年4月に公開された米国「Revival Cycles(リバイバル・サイクル)」製の「Birdcage(バードゲージ)」にも搭載されたBMW Motorrad製コンセプト・エンジンは、既存のボクサーエンジンとは異なり、細かなフィインと丸みを帯びた大柄な外観が特徴となっており、レトロな印象を抱かせるものとなっています。

 これまでにもBMW Motorradは、R 90 Sへのオマージュである「Concept Ninety(コンセプト・ナインティー)」(2013年発表)やバガースタイルの6気筒エンジン搭載車「Concept 101」(2015年発表)など、数々のコンセプトバイクを発表し、かなり近い姿で市販化してきました。

1936年式「R5」モデルをオマージュした「R5オマージュ」

 今回発表された一台は、1936年式「R5」モデルをオマージュした「R5 Hommage」(2016年発表)の後継バイクと呼べる存在で、BMW Motorrad デザイナーのMichael Ederは “コンセプトR18はやがて登場する量産モデルとR5オマージュの間の刺激的な架け橋”であるといいます。

往年のスポーツモデル「R5」への敬意が込められた「コンセプトR18」

 オープン・シャフト・ドライブやカンチレバー式リヤサスペンション、四輪のBMW 2002と同様のツイン・ソレックスキャブレター、フォークレッグの間に取り付けられた1950年代風のLEDヘッドライトなどを備えた「コンセプトR18」について、BMW Motorradデザイン責任者であるEdgar Heinrichは以下のようにコメントします。

「私達には他社が真似出来ないヒストリーがあります。それを具体化しない理由はありません。私の見解では、1930年代に登場したR5は、ボディラインやプロポーションの優雅さから見ても分かるように、BMWの歴史のなかでも最も魅力的なオートバイのひとつです。

往年のスポーツモデル「R5」(後)と「R5オマージュ」(前)

 カスタムバイクに造詣の深い、才能あるエンスージアストにより、オリジナルモデルの伝説的スポーツボクサー“R5”の発表から80年後の2016年に「R 5 Hommage」を発表して成功しました。

 現代のクルーザー・セグメントにおいては、より大きな排気量のエンジンが必要です。そのためオリジナルのR5の500ccエンジンを現代の基準で解釈するなら、史上最大の二輪用ボクサーエンジンが求められるのです」。

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 また、ビークルデザイン責任者Heritage BMW MotorradのOla Stenegardは「今日の世界では、複雑にするのは非常に簡単ですが、単純にするのは非常に複雑です。そしてBMW R 5はオートバイの本質を捉えています。私たちの目的は、その明快さと優雅な美的魅力を現代に伝えることでした」とコメントしています。

シンプルなデザインと低いシルエットを実現したBMW Motorrad「コンセプトR18」

 今回の発表に対し、BMW Motorradジャパン広報部の担当者は「コンセプトR18は量産車のベースとなる可能性が高いですが、まだまだ不確定要素が多いです。今後どのような姿に進化するか楽しみに待っていただければと思います」といいますが、これまで謎に包まれてきたプロジェクトが量産化に向け、現実味を帯びてきたため、今後の動向に期待が掛かります

【了】

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