「ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ!」 あの名作SF『AKIRA』のバイクが公道に!?
2019年の東京が舞台で描かれた名作SFマンガ『AKIRA』。通称「金田のバイク」を模倣したバイクも製作されるほど今もファンに愛されている作品です。
今年は『AKIRA』イヤー! 金田のバイクの公道走行ムービーはチェックした?
平成が終わり、新しい元号・令和が始まる2019年。ところで、この2019年が舞台になったSFマンガといえば、何が思いつくでしょうか? アニメやマンガに詳しい人ならピンときたかもしれませんが、2019年といえば大友克洋が描いたあの名作SFマンガ『AKIRA』の舞台となった年です。
1982年に週刊ヤングマガジンで連載がスタートした『AKIRA』は、第三次世界大戦によって荒廃した東京で、“アキラ”と呼ばれる超能力者をめぐり軍やゲリラ、暴走族たちが戦いを繰り広げるストーリーの本格SF作品。1988年には劇場版アニメも公開されています。
主人公の金田正太郎は、大戦から復興した都市“ネオ東京”の職業訓練校に通う学生であり、不良グループのリーダー格。毎晩のようにバイクで街を暴走しては他のチームと縄張り争いをしていますが、そんな彼のトレードマークといえば、キービジュアルにもたびたび使われる真っ赤なバイクでしょう。
通称「金田のバイク」と呼ばれるこのバイクは、劇中の登場人物に言わせるとコンピューター制御のABS付き、1万2000回転の200馬力、バックも可能とのこと。現在市販されているバイクで実現されているスペックではありますが、構想されたのが1980年代だということを考慮すると、原作者の先見性に驚かされます。
そんな「金田のバイク」ですが、実車化されているのをご存知でしょうか? 2012年に行われた『大友克洋GENGA展』では、『AKIRA』の生原稿などの展示のほか、「金田のバイク」の実車が展示されていました。
しかもこちらは単なるモックアップではなく、公道の走行が可能なモデル。展示会に先立って、福岡から東京まで「金田のバイク」が走行するムービーも公開されており、『AKIRA』ファンを唸らせました。さすがにアニメのように車体からスパークを出しながら急発進……というわけにはいきませんが、『AKIRA』が連載されていた当時から現在までのバイクの進化を考えると、「金田のバイク」を完全再現したモデルが開発されることも時間の問題かもしれません。
劇場版アニメ冒頭の暴走シーンは今観ても古臭さを感じることがなく、一見の価値ありです。バイクファンにもオススメできる『AKIRA』は、ぜひ『AKIRA』イヤーの今年のうちに手に取ってみてはいかがでしょうか?
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『AKIRA』
Blu-ray:3,800 円+税
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
(C)1988 マッシュルーム/アキラ製作委員会
※2019年5月の情報です。
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【了】