ヤマハ「SR400」は、熟練の技と愛情で1台ずつ作られています! SR生産工場で真剣な眼差しと素敵な笑顔に出会う!!
ヤマハ「SR400」は、熟練の技術者3人が1台ずつ愛情を込めて製造しています。梅本まどかちゃんが、初めて訪れたSR400の製造工場を徹底レポートします!!
3人の匠が1台ずつ作り上げるヤマハの「SR400」
「SR400」を作っているヤマハ発動機の工場にお邪魔して、その様子をじっくりと拝見させて頂きました! 私は、バイクを組み立てる所を初めて見たのですが、工場内は圧倒されるくらいに広く、さまざまな種類の機械がたくさん配置されています。
その中には、ラインにのせて作られるバイクもありますが、SR400はたったの5人で製造されています。
私はSR400もてっきり長いラインがあり、たくさんの人がそれぞれ担当の部品を取りつけて完成するものだと想像していたのですが、まさかの5人!!
しかも、2人は部品を準備し、1人がエンジンを組み立て、ボディの組み立ては2人で行なっていたのです。
今回、主にボディを組み立てる所を見させて頂きながらSR職長の中村泰智さん(以下:中村さん)にお話しをお聞きすることができました。
SR400は、1台を組み立てるのに43分、1日に10台のSR400を製造しているそうです。
2人で息を合わせながらボディを組み上げていく中で、締め付け忘れなどを防止する為、作業を助けてくれるBluetoothで繋ぐ装置などでトルクチェックを管理したり、使う道具が点灯したり、音が鳴ったりして間違いなどを無くし、作業を進めて行きます。
凄く便利な機械もあるんだなととても感動したのですが、それ以上に組み立て作業をされている2人は、500以上の作業を覚え、黙々と作業をこなされていてホントに凄いなぁと、私はずっと動きに見入ってしまいました。
このボディを組み立てているスタッフさんは先生と呼ばれる程の腕前を持っていらっしゃるそうで、月に3日以外は毎日SR400を製造しているそうです。この仕事をこなすには6カ月の訓練が必要だとも教えて下さいました。
1カ月の内、2、3日はXVを作り、残りはSR400を作るので、台数にするとSR400は200台くらい、XVは50台くらいの製造割合だそうです。「納得いくものを作るにはそれくらいになってしまう」と、中村さんはお話しして下さいました。
ボディを組み付ける2人の息は、ぴったりでどちらかが遅くても作業は進まず、それぞれのポジションを任せられていて、2人の代わりになる人は今いないそうです。