カワサキのライムグリーンは、このマシンから始まった! 世界を席巻したグリーンモンスター「H1R」!!

カワサキ「マッハIII」をベースにしたレースマシン「H1R」は、デイトナ200マイルレースやロードレース世界選手権500ccクラスで1970年代に活躍したマシンです。

欧米震撼!! 悪魔の色を纏ったグリーンモンスターカワサキ「H1R」とは!?

 カワサキの市販車「500SSマッハIII/H1」をベースに1968年12月に限定発売された市販レーサーカワサキ「H1R」は、デイトナ200マイルレース(ライダー:D・シモンズ)や世界GP500ccクラスに参戦しています。H1-Rには、排気量499cc空冷2ストローク直列3気筒ピストンバルブエンジンを搭載、最高出力75PS/9000rpm発生させていました。

カワサキ「H1R」

 H1Rのベース車両「500SSマッハIII」は、圧倒的存在感と加速性能、最高出力60馬力のパワーあるエンジンを併せ持ったカワサキの2ストロークマシンです。車体がパワーあるエンジンに対応しておらず、加速途中直線すら走るのが難しいじゃじゃ馬バイクでした。

 外観は、右に二本、左に一本出された排気チャンバーや大型のカウリング、四角く無骨なタンクなど、ベース車両のマッハIIIから大幅にデザインも変更されています。メインフレームは、2スト3気筒のエンジンパワーに対応するため、市販のものとは異なり新たに設計されました。

 1970年には、世界GPフル参戦初年度に500ccクラス年間ランキング2位をシーズン途中からH1Rに乗り換えたジンジャー・モロイが獲得しています。

鈴鹿8耐で見事優勝したKawasaki Racing Team

 縁起を担ぐ当時のレース界においてカワサキワークスは、この時初めて不幸・不運の色でもあるライムグリーンを採用し、世界に挑戦者であることをアピールしていました。挑戦者として、18年ぶりにワークス参戦を果たした第42回鈴鹿8時間耐久ロードレースでもライムグリーンの車両を駆るKawasaki Racing Team のジョナサン・レイ選手、レオン・ハスラム選手、トプラック・ラズガットリオグル選手が216周を走り劇的な優勝を飾っています。

 ■諸元
 全高×全幅×全高:1915mm×600mm×1100mm
 エンジン:空冷2ストローク直列3気筒ピストンバルブエンジン
 最高出力:75PS/9000rpm
 乾燥重量:135kg

【了】

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