ハーレーダビッドソン「LOWRIDER」 アメリカの鉄馬は現代でも通用する一級品!!

ハーレーダビッドソン「LOWRIDER(ローライダー)」は、バイクを操ってる充実感が最大の魅力のモデルです。古き良きアメリカを感じられるヘリテイジモデルとして幅広い層に支持されています。

ドラックレーサーを彷彿とさせるスタイリングは20世紀から続いています

 数あるハーレーダビッドソンのラインナップの中でもスポーティなキャラクターを持っているモデルが「ローライダー」です。ただし、それは高速道路でペースを上げたり、ワインディングで車体を深くバンクさせた時にだけ得られるものではありません。街中でも十分に感じられる、いかにもバイクを操ってます!という充実感が、このモデルの魅力と言えるでしょう。

ハーレーダビッドソン「ローライダー」に試乗する筆者(伊丹孝裕)

 現在、ハーレーダビッドソンにはストリート/スポーツスター/ソフテイル/ツーリング/トライク/CVOという6つのファミリーがありますが、ローライダーはソフテイルに属しています。ちなみに、ソフテイルとは「ソフトなテイル」という意味を持ち、その昔、リヤにサスペンションがなく、乗り心地が硬かった頃のフレーム形状(=ハードテイル)を、サスペンションを備えた上で再現していることに由来。なので、ソフテイルに属するモデルは、1台の例外もなくリヤサスペンションが見えないように工夫されています。

 ソフテイルというファミリー自体、歴史をリスペクトしたものですが、それはローライダーにも当てはまります。オリジナルは1977年に登場し、ドラッグレーサーを彷彿とさせるロー&ロングなスタイルが人気を呼んで爆発的なヒットを記録。そのイメージが現行モデルにも盛り込まれているのです。

 ヘッドライト上に備えられたバイザーやタンク上に縦に配置されたアナログメーターもオリジナルに倣ったもので、昔を知る世代にとっては懐かしく、若い世代にとっては時代が感じられるヘリテイジモデルとして幅広い年齢層から支持されています。

スグネチャーLEDフロントライトの上には、昔を知る人にもお馴染みのバイザーを装備

「いかにもバイク」という感覚は、シートにまたがった瞬間から始まります。大きく手前にプルバックしたハンドルに手を添えると、まず視界に入るのはシンプルなタコメーターで、その先には美しいメッキが掛けられたトップブリッジやバイザーが見えます。デジタルな電子機器と樹脂パーツで構成された今時のモデルとはそこが決定的に異なり、誰もが鉄馬にまたがっている感覚に浸れるでしょう。

 エンジンをスタートさせれば、そこから先はもうハーレーダビッドソンだけの世界です。「ドッ、ドドッ、ドッ、ドドッ」という3拍子のリズムを時にゆっくりと、時に早め、身体全体にそれを浴びながら走らせる心地よさは、他のメーカーが真似しようにも決してできないもの。スポーツスターファミリーではコンパクト過ぎ、ツーリングファミリーでは持て余してしまうというライダーにとって、ソフテイルファミリーはすべてがほどよく、中でもローライダーは絶妙なバランスを持つスタンダードモデルの役割を担っているのです。

MILWAUKEE-EIGHT107エンジン搭載

 伝統的な装備を残しながら、高い剛性を持つフレームとトルクフルな1745ccのVツインエンジンを組み合わせ、軽量化にも成功しているローライダーは、ハーレーダビッドソンらしさがギュッを詰まったモデルです。

【了】

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Writer: 伊丹孝裕

二輪専門誌「クラブマン」編集長を務めた後にフリーランスとなり、二輪誌を中心に編集・ライター、マシンやパーツのインプレッションを伝えるライダーとして活躍。マン島TTやパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムなど、世界各国のレースにも参戦するなど、精力的に活動を続けている。

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