来た!観た!感じた!全日本ロードレース選手権JSB1000&スーパーフォーミュラ! ~リターンライダーKANEKO’S EYE~

クルマ業界に25年以上。ドライビング・インストラクターや自動車に関する研修トレーナーをしている経験を活かし「ブランド」「商品」「こだわり」「疑問」など、現在のバイク界をピュアな目線でレポートします。今回は、初めて観戦した全日本ロードレース選手権JSB1000!

レース観戦はやっぱり最高、レースの世界に心が揺れる!!

 前回に引き続き「ツインリンクもてぎ」で行われた全日本ロードレースの最高峰「JSB1000クラス」と4輪レースの最高峰「スーパーフォーミュラ」が同時開催される2&4レースの観戦模様をお伝えいたします。

各メーカーの美しい排気音を聞き分け確認するだけで楽しくなります

 いよいよJSB1000クラスのマシンが走り始めてまず感じたことは、とにかく排気音の音色が美しいこと。やっぱり排気量の大きい4発のサウンドは何とも言えません。もちろんメーカーや装着されているマフラーブランドに寄っても若干音色が違いますし「アクラポビッチ製マフラーの音色が少し低い!」など、そんなことを確認しながら観ているだけでも、もう楽しくてしょうがなく、本当にワクワクです!

 一方、スーパーフォーミュラの方は、2リッターの4気筒が搭載されていますが、ターボエンジンのために排気音は意外に静かめな印象ですが、ただ550馬力以上と言われているパワーだけに、シフトアップしていくたびのキレの良さと、力強さがこちらにもビシビシ伝わってきます。

スーパーフォーミュラの方は比較的静かな排気音

 スーパーフォーミュラの走りは、コーナーに対して、とにかくとんでもないところまで全開です。「えっ、どこまで行くのー!?」というところまで全開で、そして強烈にブレーキングし、とんでもないコーナーリングスピードで旋回しっちゃいます。今までだって、映像でも観ていましたし、噂には聞いていたのに、そのコーナーリングスピードの速さを実際に目の前で観ると、驚愕してしまいます。ハンパないです!

 一方、JSB1000の走りは、もちろんブレーキングポイントやコーナーリングスピードは4輪まではいかないものの、なんと言ってもそこからの加速が強烈! もう目で見て強烈に速い! あの加速の中、ライダーはどんな感覚なのか全く想像ができない光景です。そして、スーパーフォーミュラは、近年安全への意識の高まりからドライバーを守る装備が充実し、見る角度に寄っては、ヘルメットを確認することが難しいのですが、バイクのライダーは全身が見える。それがあの強烈な加速で駆け抜けて行くんです。そして、カウルに収まるライダーとマシンが加速していく姿を真横から見ていると、本当に「美しく」目に映ります!

強烈な加速でコーナーを駆け抜けるライダー達

 可能な限りコーナーにも移動して観ていたのですが、そこでの印象もライディングはとにかくすごく「しなやか」で「美しい」ということでした。あんなに激しい戦いの中で、ギリギリ限界付近の走りなハズなのに、そのライディングは見ていて「美しい…」。

 やはり、速くて、上手いライディングというのは本当に美しいモノなのだと、改めて学ぶこともできました。

 スーパーフォーミュラの予選終了後の時、TCS NAKAJIMA RACIGさんのご厚意で、ポールポジションを獲得した直後の64号車、アレックス・パロウ選手のマシンを見せていただきました。はじめて見るダラーラ製SF19シャシー、その車体全体の造形はもちろんのこと、コクピットのステイリングにはたくさんスイッチがあるのですが、どれもハッキリとしていて操作性を考えぬかれているなど、どこもかしこも機能美の嵐。そしてなんと言っても結果を出したマシンから放たれる独特なオーラ。いや「本当に美しい…」と、もうホレボレです。

TCS NAKAJIMA RACIG 64号車と筆者(金子陽一)

 レースウィークは天候に恵まれ、猛烈な猛暑でしたが、サーキットにはレースの興奮や感動以外にも「美しさ」があふれています。いろんな視点で夢のような時間を本当に楽しめます。レース観戦って、やっぱり最高です!

【了】

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Writer: 金子陽一

トップドライバーを目指し自動車レースに参戦。幾度かの資金難から挫折しかけたところをチューニングカー雑誌の編集部に拾われ、タイムアタック/レポートドライバーを担当。現在、それらの経験を活かし自動車ブランドが開催するドライビングレッスンのインストラクター、そして販売店スタッフ向けの研修トレーナーとしても活躍中。学生時代に乗っていたバイクからはしばらく離れていたが、近年、最新バイクの進化、またバイクを取り巻く最新アイテムの進化に感動しバイク熱が復活。大型自動二輪免許も取得。クルマで経験してきたセンサーを活かして「バイク」「ブランド」「アイテム」「こだわり」など、最新のバイク界をピュアな目線でレポートする。

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