なぜ増え続ける? カワサキブランドの専門店「カワサキプラザ」はこれまでの販売店と何が違う?

2016年12月に1号店をオープンして以来、カワサキブランドの専門店「カワサキプラザ」がその店舗数を拡大しています。カワサキプラザはこれまでの販売店とは何が違うのでしょうか。

安心と安全を提供する「カワサキプラザ」の狙い

 カワサキモータースジャパンは、カワサキブランド専門店の新店舗「カワサキプラザ新潟」「カワサキプラザ相模原」の2店舗を9月上旬から中旬にかけてオープンします。この2店舗の追加により、「カワサキプラザ」は全国で50店舗の展開となります。

9月で50店舗目がオープンする「カワサキプラザ」

 2020年からの国内新販売網スタートに向けた再編業務に取り組むカワサキは、「カワサキプラザネットワーク」という新販売網の名称を掲げ、2016年末より「カワサキプラザ」店の拡大を進めてきました。

 新販売網では、カワサキの国内販売モデルすべてを取り扱う「カワサキプラザ」と、400ccまでのモデルを扱う正規取扱店の2系統で国内販売を行っていくといいます。

 2019年に入ってからも6月に3店舗、7月から8月末にかけて4店舗とその数を増やしてきた「カワサキプラザ」ですが、最終的には何店舗を展開し、どのようなサービスを行って行くのでしょうか。カワサキの広報部に伺ってみました。

―――2019年に入ってからも店舗数拡大が進んでいる「カワサキプラザ」ですが、最終的には何店舗まで増やす予定ですか?

 現在のところ、約120店舗を予定しています。当初の予定どおり、2020年4月からは国内新販売網として「カワサキプラザ」と「カワサキ正規取扱店」の2系統での販売を開始する予定です。

―――これまの販売店と「カワサキプラザ」の違いはどこにあるのでしょうか。

 これまでの販売店は店舗ごとに経営者が違うため、販売方法やアフターサービスにバラツキがありました。「カワサキプラザ」も一部店舗を除き、これまでと同じように経営者は異なりますが、「カワサキプラザ」店舗間での意見交換やメカニック研修などを定期的に行うことで意思や技術を統一し、どの店舗でも同じサービスを同じクオリティで提供することを目指しています。ニュアンスとしてはクルマのディーラーに近いかもしれませんが、店舗のデザインも基本的には同様のものとしています。

外観デザインが統一された「カワサキプラザ」各店

 また、近年では日本モータースポーツ専門学校大阪校と提携し、「カワサキ二輪コース」を設け、カワサキのエキスパートを育成しています。卒業後はカワサキプラザへ入店して頂き、専門の知識を生かして業務に取り組んでもらおうと考えています。

―――アパレルなどの展示・販売スペースも設けられていますが、どのような狙いがあるのでしょうか。

 これまでどおり、主力はあくまでオートバイですが、アパレルを通してユーザーのモーターサイクル・ライフ全体をサポートしていきたいと考えています。そのため、ラインナップに関してもオートバイを降りた後でも街中に自然に溶け込むようなファッショナブルな製品展開としています。

バイクと共にアパレルの展示・販売スペースが設けられた「カワサキプラザ」各店

 また、オートバイに興味の無い方がカワサキの「アパレル」に興味を持って頂き、それを通してカワサキの「オートバイ」に興味を持って頂ければとも思っています。

―――そのほか、「カワサキプラザ」ならではの取り組みはありますか?

 店舗で提供するコーヒーもオリジナルブレンドの豆を使い、一杯ずつ淹れたてを提供するなど、上質な空間となるようこだわっています。また、近年ではご夫婦で来店されるお客様も増えていますので、バイクだけではなく、クルマの駐車場の確保などにも取り組んでいます。現状、すべての都道府県に展開できていませんが、最終的には全地域に「カワサキプラザ」を設置したいです。

※ ※ ※

 カワサキの広報部によると、最終的に「カワサキプラザ」は車検などを行うことが出来る“指定工場“を目指しているといいます。どの店舗でも同じサービスを受けられる安心感、サービスパックの展開などによる安全性への配慮など「カワサキプラザ」ならではの取り組みがどのような成果を生み出すのか、期待したいところです。

【了】

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