ヤマハ「SR400」「SR500」カラーリングで振り返る~前輪19インチの時代(1978年から1984年)~
ヤマハのロングセラーモデル「SR400」は、1978年誕生以来多くのファンに支持されています。シンプルな車体構成は大きく変えず、これまでたくさんのカラーバリエーションがありました。年式ごとに分けて紹介します。
最初は前輪が19インチだった
1978年に誕生した「SR400」(排気量399cc)は、「SR500」(排気量499cc)と同時に発売され、後にヤマハのロングセラーモデルとなります。

開発はヤマハのオフロードモデル「XT500」(1976年発売)をベースに、オンロードスポーツモデルとして設計されました。
空冷単気筒エンジンを搭載し、フレームの一部がオイルタンクを兼ね、前輪19インチ、後輪18インチのワイヤースポークホイールや2本のリアショック、バーハンドル、大きなカウルをまとわないネイキッドスタイルなど、シンプルな車体構成が特徴です。
シート後端部の小さなカウルは、当初はSR400のみ(グラブバーなし)でしたが、途中でSR500と共通化され、のちにシートカウル&グラブバーが標準仕様となりました。

登場した翌年には、当時スポーツモデルで多く採用されていたアルミ製キャストホイールに変更し、モデル名も「SR400SP」「SR500SP」となります。7本スポークのキャストホイールは俗に「大八車(だいはちぐるま)」と呼ばれ、チューブレスタイヤの装着も可能となっています。
しかし若干の重量増(約3kg)による操作性の変化や、変更前のクラシックなスタイルが好まれるなどのユーザーの反響から、再びワイヤースポークホイール車をラインナップに加えて併売しますが、結局は元のホイールが標準となりました。
1984年型では登場から7周年を記念し、職人の手による「サンバースト塗装」やタンクに「音叉マーク」をあしらうなど、手の込んだ特別仕様車として1000台限定で発売されます。
ここではSRが誕生した1978年から、7周年を迎える1984年までのカラーリングを紹介します。
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