ヤマハ「SR400」「SR500」カラーリングで振り返る~前後ドラムブレーキという時代・前編(1985年から1994年)~
ヤマハのロングセラーモデル「SR400」は、1978年誕生以来多くのファンに支持されています。時代と逆行するかのようなクラシカルなイメージが定着するまでたくさんのカラーバリエーションがありました。年式ごとに分けて紹介します。
前後18インチホイールとドラムブレーキが標準に
1985年式から2000年式まで、「SR400」と「SR500」は前輪が19インチから18インチとなり、ブレーキは前後ともドラムブレーキを採用しています。

また、フロントフォークには「フォークブーツ」が採用され、よりクラシカルなイメージになりました。
この年はヤマハから、SRと同様に空冷単気筒エンジンを搭載するスポーツモデル「SRX400」(排気量398cc)と「SRX600」(排気量608cc)が誕生し、それら「モダン・シングル」「ビッグ・シングル・スポーツ」に対してSR400/500は「クラシック・シングル」という方向性が明確となります。

とは言えハンドル位置は低く、幅は狭められ、ステップは120mm後退し、クラシックながらも乗車姿勢はややスポーティなものになりました。
また、燃料タンクは側面に丸みを持たせて容量を12リットルから14リットルへ増加、エンジンは耐久性が向上するなど、メーターも含め変更点は多く、以降のカラーリングも豊かなものでした。
燃料タンクのクリア塗装に厚みを持たせた「ミラクリエイト塗装」やツートーンカラーのシートなど、初採用となる変更もクラシックなイメージを高めるものです。
ここでは前後18インチホイール&ドラムブレーキとなった1985年から、タンデムベルトが省略された1994年までのカラーリングを紹介します。
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