梅本まどか、デザイナーの本質を知る! ヤマハでデザイナーのお仕事について聞いてみました

ヤマハの3ホイーラートリシティは、どうやってアイデアが出されデザインが行われたのでしょうか? アイデアの出し方やバイク愛について、梅本まどかちゃんが、トリシティのデザイナー水谷 玄さんにお話をお聞きしました。

トリシティのデザインは多くのデザイン案から方向性が決められた

 ヤマハ・トリシティをデザインされたヤマハ発動機デザイン本部プランニングデザイン部グループリーダーの水谷 玄さんにトリシティをデザインされた当時の事やデザイナーのお仕事ついて教えて頂きました。

トリシティのデザイン画を持つヤマハ発動機デザイン本部の水谷 玄さんと梅本まどかちゃん

 今水谷さんは、デザイン本部のプランニングデザイン部というところのグループリーダーをされているそうで、デザインを描き考えるより、「どんな物を求められているか」というコンセプトをもとにモノづくりの発案をしているので絵を描く事はもちろんですが、考えている事や意見をまとめている事の方が多く、それがまた楽しいと話して下さったことがとても印象に残っています。

 トリシティをデザインした当時も、最初は『今までにない、新しいバイクを作る』というテーマだったそうで、ゼロから「どんなタイプのバイクがいいのか」、世間が「新鮮だと感じるバイクのデザインてどんなものか」など、バイクが好きな人もそうじゃない人も興味を持つような、とにかくいろんなバイクを描き、方向性を決めていったそうです。

アイデアを出し膨大な数のデザインを描き纏め上げて製品にしています

 そういう時はイメージしては描き、また違う物を浮かべて描いて……と繰り返してたくさんのデザイン案を出したそうなのですが、バイクと言っても便利性重視なのか? スピード重視なのか? バイクには、いろんな特性もあるのでイメージしやすそうですが、様々なことを考えながらたくさんの意見を出し、絞り込むのは大変そうだなとお話をお聞きして思いました。

 様々なことを考えながら出したたくさんのアイデアから纏めて、このトリシティが出来たそうなのですが、トリシティは人が包まれている形をイメージし、デザインされたそうです。

 描かれたレンダリングを見ると「なるほど!」と思いますが、私はこんなイメージから出来ているとは思っていなかったのでとても驚きました。

一番印象に残った衝撃的で感動的な言葉とは?

 水谷さんのお話しの中で、とても印象に残ってる言葉なのですが「バイクは人が乗って完成するもの」と仰っていて、今までバイク単体でしか見た目を気にした事がなかった私には衝撃的で感動的な言葉でした。

「バイクは人が乗って完成するもの」水谷さんのお話に感動を覚えました

 デザインされる方は乗り物であるバイクをデザインされているので、バイクに人が跨っている状態を完成形として、しっかり考えられているのを知り、今まではそこまで考えた事なかったなと…。

 私はバイク単体の写真を撮る事が多かったので、今度からは自分も跨って写真を撮ったり、人が乗っているところをもっと撮影してみようと思いました。

 あと、今回見せて頂いたデザイン画には2人乗りの物もあり、お話しを聞くとどのバイクも2人乗りのイメージもされるそうなんです。

 日本ではあまり2人乗りをしている人を見かけないので、1人乗りだけを考えているのかなと思っていたのですが、しっかりと二人乗りのイメージも描かれており、1つ1つきちんとイメージしデザインされている事に感服しました。

水谷さんは考えられるすべての状況を想定しデザインを進めて行くそうです

 デザインをする時にすぐにそのバイクだとわかる、細かく描かなくても見た目でわかるようなデザインにする事も気にされているそうです。

 実際にこんな感じでと、パパッと絵を描きながら教えて下さったのですが、その絵は向かい合って座っている私に見やすいよう逆向きに!

逆向きの絵を描いてくださりデザイナーさんの凄さに脱帽です

 しかも、そのスピードと上手さが本当に素晴らしくて、デザイナーさんだとわかってはいてもプロの方は凄いなぁと改めて感じた瞬間でした。

 ここで、トリシティを写真に撮る時にどの角度がベストかを聞いてみたら少し悩みながらも「人が包まれるようにデザインされているので、その空間がなくなる事。隙間が大事」と大切なポイントを教えて下さいました。

 私は斜め前からとか、後ろからや上からなどの角度かなと思っていたので全然違った視点のポイントにビックリ! やはりデザイナーさんの見る所は違うんだなと、確かに最初聞いたデザインのポイントに関わる大事な空間だ!と感動してしまいました。

たくさんの愛が込められたトリシティ、これからはいろんな視点でバイクを見てみます

 今回、普段なかなか聞く事の出来ない貴重なお話しを聞かせて頂き、デザイナーさんの愛がたくさん込められたデザイン。そして、とてもたくさんの事を考えながら作られていることを改めて感じ、私もこれからもっといろんな視点からバイクを見てみようと思った時間でした。

【了】

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Writer: 梅本まどか

地元名古屋を拠点にタレントとして活動中。名古屋の魅力をPRする名古屋観光文化交流特命大使として、様々な名古屋の魅力を発信している。特技であるチアリーディングをはじめ、スポーツ、モータースポーツの分野での活動を積極的に行っている。

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