「トランポ」づくりのはじめの一歩 ベース車にはどのようなタイプがある?

トランポとして使われるクルマの王道は、ハイエースやキャラバンなどの1BOX(ワンボックス)バンですが、ほかにも軽自動車からバスまで、大小様々なクルマがあります。

トランポのベース車にはどんなタイプがある?

 ベースとなるクルマを自分仕様に作り上げていく「トランポ」には、車検に適合する仕様変更をしやすく、乗員人数を確保しつつもバイクなどの積載に長けている1BOX(ワンボックス)バンが人気です。

トランポで不動の人気を誇るトヨタ「ハイエース」(写真はスーパーGL)

 商業バンと同じく、トランポの世界でも圧倒的シェアを誇っているのがトヨタ「ハイエース」です。近年は日産「キャラバンNV350」も人気が高まっています。

 また、スーパーロングやハイルーフ、ミドルルーフ、ワイドボディなど、クルマの長さや高さ、幅など、車内空間の広さを色々なボディサイズから選べます。

 ハイエースは現役の寿命が長く、中古車でも200万円を超える物件はザラにあります。中古車市場の相場を見ても、その人気ぶりがうかがえます。

フルフラットベッドにもなり、バイクを積載した状態でも片面ベッドや2段ベッドで就寝できる仕様

 1BOX車はベッドキットなどの施工がしやすく、トランスポーターのプロショップ「OGUshow(オグショー)」でも、ユーザーのこだわりに合わせて様々なキットが組まれています。

 1BOXよりも大型のトランポとしては、トヨタ「コースター」や日産「シビリアン」といったバスも人気です。家族やチームで遠征するレースを嗜むライダーに愛用されています。

トヨタ「コースター」

 積載量の多さが最大の魅力ですが、ホイールベースが長く、高速移動が楽なので運転疲れが少ないのもメリットです。4tトラックという手段もありますが、カスタムの自由度や使い勝手、快適性などを考えると、やはりバスになります。

 大型とは逆に、小型のトランポとしてホンダの軽1BOX(軽バン)「N-VAN」も注目されています。スズキ「EVERY(エブリイ)」なども人気のクルマですが、N-VANは運転席を除き、車内をフラットにすることができるのが特徴です。

ホンダの軽自動車バン「N-VAN」

 予想以上に開口部が広く、車の車種によっては一般的なオフロードバイクでもフロントフォークを沈めずに積載できるミニバン/ワゴンも、トランポのベース車として利用されています。荷室の前面が入り口より低いため、じつは積載しやすいというメリットもあります。

「全国のダム見学」を趣味とするオーナーの日産「NV200バネット」。自転車の積載や車内で過ごすことも考慮したつくりとなっている

 写真はバイク用のトランポではありませんが、積載に十分な空間があることはわかります。大人一人がゆったりと寝られるベッドも展開でき、トランポのエンジンが停止状態でも家電製品が使用できるようサブバッテリーを装備しています。

 北米やタイなどでは主流のピックアップトラックも、トランポとして活躍しています。汚れたバイクや荷物をそのまま積載できる、まさにアウトドア向けのクルマです。しかし雨が多く、ガレージ所有率の低い日本では少数派です。

 そこで、オグショーでは1BOXとピックアップトラックのメリットを併せ持つオリジナルの仕様車を開発し、東京オートサロンなどでも話題となりました。

1BOX車のメリットも併せ持つオグショーオリジナルの「ハイエース Wピックアップ トランスポーター」

 セカンドシートから後ろを大胆にカットし、4ナンバー枠のピックアップとして使い勝手も良さそうな仕様となっています。リアデッキには補強用ロールバーも装着されており、ボディ剛性の確保や荷物の固定に役立ちます。

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 トランポのベース車としていくつかのタイプを紹介しましたが、まずは自分の用途を考え、どれくらいの大きさが必要なのかによって、おのずとタイプは決まってくるでしょう。

■トランスポーターのプロショップ『OGUshow(オグショー)』
2019年で創業30周年を迎えるトランポの代名詞的存在。代表の小栗氏自らモトクロスやラリー、ツーリングで日々トランポ+バイクライフを楽しんでいる。様々な遊びに長けたお客さんが多く、交流も活発に行なっている。
静岡県浜松市東区下石田町 1841-1
TEL:053-421-0122

【了】

「トランポ」のベース車にはどんなタイプがある?

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