光の力でバイクを安全に 照明部品のスペシャリスト「KOITO」が見せたバイク用ランプの未来像

自動車用照明部品を手掛ける「小糸製作所」は、東京モーターショー2019でより安全で楽しい走りを提供するバイク用照明の新技術を発表しました。

未来感たっぷりの“KOITO”の技術がバイクの未来を変える!?

 自動車用照明部品や航空機部品を手掛ける「小糸製作所」(以下:KOITO)は、東京モーターショー2019でより安全で楽しい走りを提供するバイク用のセンサー内蔵ランプを発表しました。

KOITOによるバイク用ランプの新技術

 KOITOが発表した新型ランプは、光の持つ認識力の高さを生かした製品で、車体の周辺に光を展開するダウンライドのような機能や、ウインカーを路面に映し出す機能、交差点侵入前に自車が走る路面に流れる光を送り込む機能などを実現するものです。

KOITOによるバイク用ランプの新技術。ウインカーを路面に映し出す機能を実現しています

 今回の取り組みにはどのような意図があるのでしょうか。KOITOの技術本部システム開発部 堀宇司主幹に伺ってみました。

―――今回発表されたセンサー内蔵ランプはなぜ開発されたのでしょうか。

 バイクの安全面の強化、そしてそれがもたらす走る楽しみを見越してのものです。4、5年先を見据えて開発しています。

 二輪の場合においては、四輪側から見落とされたことが起因となる事故が多いですが、光を使ってまだまだ出来ることがあるのではということで提案させていただきました。

KOITOによるバイク用ランプの新技術。自車の存在を強調し、他車からの見落としを防止します

―――実現すれば特に夜間走行時の安全性に大きく寄与することが予想されますが、道路交通法などの問題はどのようにクリアしていくのでしょうか。

 私どもが単独でやるのではなく、日本の自動車工業会に団体として提案させていただく形を取りたいと思っています。日本の二輪メーカーは世界でも強いこともあってか、二輪においては日本の提案は割とすんなり通ることが多いんです。

 安全性に貢献できて、事故が無いということを示していければ法規改定に繋がると思っています。

街中のインフラとの連動で交差点での事故を回避

―――具体的にはどのような機能が備わっているのでしょうか。

 自車の周辺路面に光を映し出し存在をアピールする機能や、ウインカーを路面に映し出すなどの機能がありますが、中でも多くの方に賛同を頂いているのがインフラと連携した配光可変ヘッドランプ(ADB:Adaptive Drive Beam)です。

インフラを駆使したKOITOによるバイク用ランプの新技術。見通しの悪い交差点での事故抑制に期待が掛かります

 この機能では、見通しの悪い交差点でクルマがいる状況を街中に備え付けられたカメラが検知した際に、その検知信号をバイクに発信、そうすると自動で路面に動く光を映し出すものとなります。

 交差点はもちろん、右直事故が起きやすいケースでも効果を発揮することが予想されます。

―――操作はすべてオートで行われるのでしょうか。

 ウインカーなどは操作に連動するものですが、ヘッドライトの機能に関してはオートとなります。というのも配光可変ヘッドランプ(ADB:Adaptive Drive Beam)の基本はオートマチックで、自動でセンシングして自動で光を変えるものとなっています。そのため、その基本にのっとったものとして開発しています。

※ ※ ※

 展示されていたデモンストレーション用の車体を見る限りでは、既存のヘッドライトと大きさも変わらないため、実用される可能性が高いKOITOのプロジェクトですが、安全性を格段に高めることが出来る機能だけに、販売車両への実装に期待が掛かります。

【了】

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