タイ・バンコクの熱帯夜で繰り広げられる アウトドアのカスタム・ナイトショー

2018年時点で1600万人の都市圏人口を誇るASEAN経済の中心地バンコク。そんな東南アジア屈指の世界都市で11月23日から2日間にかけてバンコク・ホットロッド・カスタムショーが開催されました。いったいどのようなショーだったのでしょうか。

2万5000人が訪れるバンコクのナイト・カスタムショー

 年間平均気温30度前後で推移し、季節風の影響を受ける最も暑い4月だと40度近い気温になるタイ王国の首都バンコク。現在、インドネシアやマレーシアなど東南アジアの国々では多くのカスタムショーが開催され、それぞれ盛況を博していますが、この国でも、それらに負けない“熱気”を発するカスタムイベントが催されています。

会場ではタイの三輪車、“トゥクトゥク”がお出迎え。バンコクらしい情緒を感じる光景です

 先日、12月1日に日本のパシフィコ横浜で開催された“YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW”やインドネシアのジョグジャカルタで10月第一週に開催される“KUSTOMFEST”、そして7月末にマレーシアで開催される“Art of Speed”など、アジア諸国の多くのイベントがコンベンションセンターなどの“インドア”で行われているのに対して、ここに紹介する“Bangkok HOTROD CUSTOM SHOW”(以下:BHCS)は、他とは趣を変え、アウトドアの夜間開催という形式でショーが展開されています。

 2019年11月23日から24日の二日間、貨物コンテナを改造したブースがそこかしこに並ぶ“Show DC Arena”という会場で夕方16時から夜の24時まで開催された“BHCS”ですが、夜に行われる“ナイトショー”ゆえ、会場の中は快適です。

2019年11 月23日から24日、タイ・バンコクのShow DC Arenaで開催されたバンコク・ホットロッド・カスタムショー。アウトドアのナイトショーゆえ夜祭りのような独特のムードが漂います

 ちなみにこの時期のバンコクは日中で気温30度を越えるのですが、あえての夜開催という措置によって熱中症の心配もなく、2日間で延べ2万5000人の観客がショーへ来場。涼しい夜間開催というシチュエーションとは裏腹に会場の熱気は、かなりのものです。
 
 また、この“アウトドアのナイトショー”ということが功を奏して、会場の雰囲気はあたかも日本の“夏祭り”のように何となくワクワクさせるものとなっており、闇夜の中、ライトに照らされるカスタムバイクやカスタムカーは、幻想的なムードを醸し出します。

 他の東南アジア諸国のショーと比較してハーレーやBMWなどのビッグバイクをベースにしたカスタムが多く、エントリーは140台を数え、40台出展されたアメ車もハイレベルに感じるタイのシーンですが、ナイトショーならではの会場の雰囲気が、訪れる観客たちの高揚感をより強めていたような気がします。

野外イベントならではの取り組みも

 2016年と2017年にインドアで開催され、1年の充電期間を経てからアウトドアのナイトショーという方式に変更して開催された“BHCS”ですが、ショーのオープニングやアワードの表彰式でバイクがステージ前やステージ上に乗り上げる演出はアウトドアならではのものかもしれません。オープニングでゲストたちがステージから紙吹雪を飛ばすバズーカを打ち放ったシーンなどは野外だからこその演出だったように思います。

ショー会場には華やかさを演出するキャンギャルもチラホラ。やはりタイは美女が多いです

 また、この“BHCS”も多くの海外ゲストが招かれ、現地の人々と交流を温めたのですが、そのメンバーはムーンアイズ代表のShige菅沼氏/ピンストライパーのWILDMAN石井氏/チェリーズカンパニーの黒須嘉一郎氏/カスタムワークスゾンの吉澤雄一氏/2%er(ツーパーセンター)の山口隆史氏などアジアで人気を誇る面々。

 また米国Power plantのYaniv Evan氏/オーストラリアのアーティスト、Russell Murchie氏/フィンランドのアーティスト、Eero Kumanto氏/ムーンアイズ台湾のピンストライパー、Jeffrey Chang氏など様々な国から多彩なゲストが集ったことも印象に残った次第です。
 
 ショー主催者のBomb氏によると次回の開催は2021年を予定しているという“Bangkok HOTROD CUSTOM SHOW”ですが、彼曰く「よりクールにパワーアップしたショーを提供したい」とのこと。東南アジアらしい“暑い”夜に“熱い”カスタム好きたちが集うナイトショー、次回の開催も楽しみです。

【了】

【画像】大盛況で幕を閉じたバンコク・ホットロッド・カスタムショー

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Writer: 渡辺まこと(チョッパージャーナル編集長)

ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。

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