これから開通する圏央道の千葉県区間はどこ? 開通はいつ? 開通で何が変わる?

首都圏を取り囲む3環状道路の最も外側となる道路が圏央道です。長らく工事をしてきましたが、未開通は千葉県区間と神奈川県区間の一部を残すのみとなりました。もうすぐ開通される千葉県区間はどこからどこまでで、開通はいつになるのでしょうか

未完成区間が千葉県と神奈川県にある

 首都圏中央連絡自動車道(以下:圏央道)は都心から約40~60kmを環状に連絡する全長約300kmの高規格幹線道路で、高速道路としてNEXCO東日本とNEXCO中日本が管理運営しています。

東名高速道路から東関東道を環状に連絡する圏央道(首都圏中央連絡自動車道)/写真は桶川付近

 2014年から2015年にかけて、東名高速から東北道まで結ばれ、その後、常磐道、東関道とも結ばれ、現在では東名高速から東関東道まで首都高速や外環道を通らず走行が可能となっています。渋滞区間を避けて走行できるほか、圏央道の沿線に大規模な工場や、仕分け機能を有する大型倉庫が建てられるようになりました。

 すでに大部分が開通したと言っても過言ではない圏央道ですが、千葉県の一部と神奈川県の一部が未開通区間として残っています。

2024年度には成田空港の東と南側を通って東京湾アクアラインへ向かうルートができる

 これから開通する千葉県区間は、成田市の大栄JCTと山武市の松尾横芝ICの延長18.5kmの区間です。現在の予定では2024年度開通となり、開通に向けて準備が進められています。

2024年を目処に開通予定の圏央道・大栄JCT/松尾横芝IC区間(出展:国土交通省)

 大栄JCTは成田市にあり、成田空港のすぐ北東に位置しています。予定されている圏央道の同区間は、大栄JCTから成田空港の東側を南下し、松尾横芝ICに繋がります。

 松尾横芝ICは現在、銚子連絡道路と接続しており、圏央道と銚子連絡道路はそのまま続く道路にも見えます。しかし、詳細な地図で道路の形を見ると松尾横芝ICにおいて銚子連絡道路が右に分岐しており、まっすぐ続くのは大栄JCT方向だということがわかります。

 松尾横芝ICから西はすでに開通済みで、圏央道は木更津JCTまでとなりますが、そのまま直進すると東京湾アクアラインを通って川崎市まで行くことができます。

成田空港から木更津や東金などへのアクセスが改善

 すでに東名高速から東関道まで結んでいる圏央道ですが、千葉県区間の開通によって大きく改善されるところがあります。それは、成田空港から木更津やその周辺の工業地帯へのアクセスです。

圏央道・大栄JCT/松尾横芝IC区間(出展:国土交通省)の開通により成田空港から木更津方面へのアクセス性が向上

 成田空港から東京や神奈川へ高速道路でのアクセスは現在、東関道で千葉市まで来てから、そのまま東関道や京葉道路で東京方面に向かうか、京葉道路で木更津JCT方面に進み東京湾アクアラインを通るルートがあります。しかし、いずれのルートでも宮野木JCTを通ることになり、付近の渋滞があれば、定時走行が難しくなります。圏央道の残りの区間が開通することで、圏央道を南下してから東京湾アクアラインを経由するルートもできて複数の通行ルートが確保できることになります。

 また、成田空港の南側、東金市付近には物流倉庫が多くありますが、常磐道や東北道方面へのアクセスが大幅改善し、東北方面とのモノのやりとりがしやすくなることも期待されます。その結果、成田や東金エリアに倉庫を構えるような通販サイトの利用者は、購入してからより早く商品を手にすることができるようになるかもしれません。

ひとびとが安全に暮らせる可能性も

 広くて速く走れる道路ができると渋滞なく通行することができます。ふだんの移動時間を短縮できるほか、緊急自動車の走行がスムースになり、助かる命が増えるなどの効果も期待できます。

 2019年は千葉県にとって台風の被害が大きな年となりましたが、もし、圏央道が開通していれば、物資や人の移動がもっとスムーズに行われ、災害復旧がより短い時間で可能になっていたかもしれません。災害はきてほしくありませんが、万一の際のためにも、早期の圏央道の開通に期待がかかります。

【了】

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