ヤマハのもう一つの「SR」SR320FB/SR330ってどんな製品?

ヤマハがラインナップするバイク「SR」は、2018年に誕生から40周年を迎えたロングセラーモデルです。じつはヤマハには同じく「SR」の名前を関した製品があります。いったいどのようなものなのでしょうか。

40年以上の歴史を持つヤマハ「SR400」

 ヤマハがラインナップする「SR400」は、初心者から上級者まで楽しめるスポーツヘリテージモデルとして確立した地位を築いているベストセラーモデルです。

ヤマハのロングセラーモデル「SR400」

 1978年の登場以来、その姿を大きく変えることなく生産され続けてきたSR400(かつてはSR500や派生モデルのSR250/SR125も存在)は、新基準の排ガス規制対応のため、2017年9月1日に一度、生産終了がアナウンスされましたが、約1年後に復活。現在でも多くのユーザーから高い支持を受けています。

 ちなみに、ヤマハの広報部によると、「SR」は「Single Road Sports(シングル・ロードスポーツ)」の略称となっており、シンプルな構成の車体と同じく、モデル名も極めてシンプルな発想で名付けられています。

 ヤマハ発動機はバイク以外にも電動アシスト自転車、スノーモービル、四輪バギー、発電機、除雪機など様々な製品を製造・販売していますが、なかでも好調を維持しているのが「マリン」事業です。

 そのラインナップは大型のプレミアムヨットのほか、スポーツボート/クルージングボート/フィッシングボート/マリンジェット(水上オートバイ)/日本全国の様々な漁に対応した漁船/ヨット/和船/ディーゼルボートなど多岐に渡ります。

ヤマハのスポーツ・ランナバウト「SR330」

 バイクと同じく「SR」のモデル名が与えられた「SR320FB/SR330」はスポーツボートに属するモデルで、走りを楽しむことを前提に設計された小型ボートの総称「Sports Runabout(スポーツ・ランナバウト)」がモデル名の由来となっています。

 ちなみにSR320FBは、250PSを発揮するV6エンジンを、SR330では300PS仕様のV6エンジンをそれぞれ2基搭載。合計500PSから600PSとかなりの高出力を発揮しますが、バイクの「SR400」が24PSであることを踏まえれば、約21倍から25倍の馬力を持つことになります。

 また、SR400の価格(消費税込み)は58万3000円ですが、SR320FB/SR330は3446万7050円(メーカー希望小売価格)からとかなり高額。最低でもおよそ60倍近い価格となっています。

 偶然にも同じ「SR」を掲げるSR400とSR320FB/SR330。SR400で港に乗り付け、SR320FB/SR330で海原へ……ヤマハ・ファンならずとも、そんな夢のある遊びを楽しんでみたいものです。

【了】

【画像】同じ「SR」でも全くの別物!? ヤマハ「SR」を見る(19枚)

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