大阪と言ったらココ!! バイクで行くなら寄り道したいスポット3選と番外編
関西在住の方には馴染み深い場所かもしれませんが、関東在住のバイク乗りが気になった関西の行ってみたいスポットにバイクで訪れてみました。
関東のバイク乗りには新鮮? 気になる関西エリア
関西在住の方には馴染み深い場所かもしれませんが、関東在住のバイク乗りが気になるであろう関西のお立ち寄りスポットを紹介します。
●暗峠(くらがりとうげ)
超急勾配、日本一の急坂(?)とも言われる国道308号線の『暗峠』は、実際に訪れると「えっ? 国道なの?」と、驚きます。
なんとその傾斜は37度! しかもタイトに曲がりくねった峠道なので、通り慣れていない限り、雨の日や雪の日の走行はオススメしません。
暗峠は奈良県生駒市西畑町と東大阪市東豊浦町との境にある峠です。大阪と奈良を結ぶ道で、古くから親しまれていた峠のようです。生駒山へのハイカーや自転車などで訪れている方も多いですね。もちろんバイクツーリングにもおススメの道でした。
その標高は455mで、距離はかなり短いのですが、なにしろピリリと辛い味付けで飽きません。峠の途中にはビューポイントなどもありますので、時間があればゆっくり探索するにもおススメです。スーパーカブなどのミニバイクで走りを楽しむ方も多く見られました。
アクセスも独特で、狭い住宅街の合間から突如峠道は始まります。すでにここからきつい勾配が始まっています。
なるべく傾斜がわかりやすいところでバイクを停めて写真を撮りたかったのですが、今回の旅の相棒、ハスクバーナ「701エンデューロ」は自重でズルズル下がってしまうくらい急勾配で、ちょっと苦労しました。もちろんパワー的には余裕で登れます。
それにしてもこの暗峠、かつては未舗装路だったと思いますが、どう考えてもちょっとしたエンデューロ級の難易度だったはず。下りも十分に減速する必要があります。
かの松尾芭蕉もここを訪れ、一句を残しています。
“菊の香に くらがり登る 節句かな”
相当な脚力があったであろう芭蕉翁には、じつは余裕だったのかもしれませんが、未舗装路では今以上に酷道だったかと思います。
標高が一気に高くなると空気がひんやりとして、峠から見える麓の街並みは心が和む瞬間です。遥か昔から多くの旅人を楽しませたことでしょう。
●アールエスタイチ大阪
関西圏のライダーには馴染み深いショップだと思いますが、大阪へ来たならここを外すわけにはいきません。ご存知「アールエスタイチ」の本店(大阪府大東市中垣内3-1-25)です。
日本を代表するモトクロスライダーだった吉村太一氏が1974年に現役を引退し、1975年に大阪府大東市にプロショップとして『ライダーズスポットタイチ』を創業しました。
現在の中垣内に位置する社屋は1983年に建設されたものですが、元々ここは峠を登ったところにあり、ツーリング(当時はそんな名前もなかったと思いますが)の休憩ポイントだったようです。
吉村氏も、かつて「バイク乗りが集まる地にお店を構えたかった」と聞いたことがあります。
その光景は今でも変わらず、多くのライダーがお店の駐輪場に訪れ、ショッピングや休憩など、バイクと共に過ごす時間を楽しんでいるようです。
お店の前は府道8号のワインディングなので、走りも楽しめます。往路、復路共に2車線の一方通行で安心感もあります。ワインディング途中でバイクを停める場所はないので、やはりアールエスタイチで休憩するのが「正解」です。
●天理スタミナラーメン
大阪のグルメと言えば串カツやたこ焼き、また「かすうどん」なども庶民の味として親しまれています。
ここで紹介したいのは、奈良県天理のご当地ラーメン「スタミナラーメン」です。いくつか店舗があり、有名店としては「天理スタミナラーメン」と「彩華」が挙げられます。
わざわざ関東から来て食す機会は少ないので味の違いはわかりませんが、久しぶりに食べてもやはり美味しく、関東では食べられない味なので、近くへ来たら是非味わってみてください。
麺は細麺、醤油ベースのスープ自体はわりとあっさりしているのですが、白菜とニラと豚肉がたっぷり入っていて、そこにニンニクや豆板醤を投下、なかなかパワーがみなぎりそうな味付けで病みつきになります。
天理市街地の複数箇所に、店舗型のお店と、屋台があります。屋台は夕方からオープンし、お客も絶えないですし、地元のソウルフード! という感じで趣があります。スパムおにぎりと一緒に、是非一度お試しください。
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なかなか足を延ばしにくい遠方へのツーリングには、そこへ行くための「目的=言い訳」があるとモチベーションは上がるものです。絶景やグルメ、有名店など、なにかと理由を作って、長く安全にバイクを楽しみたいものです。
【了】