その差は2分18秒……クアラルンプール国際空港からセパン・サーキットまでタイムアタック!?
クアラルンプール国際空港からクルマでわずか10分。マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットは空港から超近所にあります。本当に10分で着くのか!? タイムアタックしてみました。
拍子抜けするほど近くてあっさり到着、しかしタイムは……
2020年2月某日、MotoGPの公式テストが実施されたセパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)のすぐ近くで、あるタイムアタックが行われていました。

スタート地点はクアラルンプール国際空港第2ターミナル、フィニッシュ地点はセパン・インターナショナル・サーキットです。
マシンは……もとい、クルマは現地でレンタルしたプロトンの乗用車。約13kmの道のりの平均タイムは、Googleマップ調べだと約12分です。
ムワアッとした東南アジア特有の暑さの中、プロトンに乗り込むドライバー……もとい筆者(伊藤英里)は、超安全運転という名のスロー走行を誇ります。その実績は数々の「エッ、そんなに時間かかったの!?」発言を頂戴してきました。
果たして、このタイムアタックは成功するのか? まったく知らない海外の道に不慣れなレンタカー、そして東南アジアといえば(なんとなく)渋滞しそう、などと様々な不安を乗せて、プロトンは静かに発進しました。
しかし、タイムアタックとあって高揚した頭の中にはF1のテーマ曲が流れます。あの曲を聞くとテンションがドドンと上がるから不思議です。もはやパブロフの犬状態、そして気分はF1ドライバー、おのずと目が三角に……なることはありません。

クアラルンプール国際空港を出て幹線道路に入ると、上がったテンションはどこへやら。ひたすら左車線をキープ&キープ。速度もキープ。左車線ならブーブーとクラクションを鳴らされることもなく「安心! 安全!」です。
少し走ると、大きめのラウンドアバウト(roundabout)が見えてきます。ラウンドアバウトとは、ヨーロッパにも見られるサークル上の交差点(環状交差点)のことです。円を描くようにグルグル走りつつ、行きたい方向の出口から交差点を脱します。
信号待ちがない代わりに、合流するタイミングがとても重要になります。おそらく、順番に入っていく長縄飛びが好きだった人は得意でしょう……ちなみに筆者は壊滅的に苦手でした。

おそらくこのタイムアタックの中で、もっとも緊張が走った一瞬でしょう。しかし幸いにもタイミングでもたつくことなく颯爽とクリア。「こういうときは度胸が必要」と、知らず力が入っていた肩の力を抜きつつうそぶく筆者でした。
そのままスローなタイムアタックを続けていると、早くもそれらしき看板が見えてきました。
「ここ!? ここなの!?」いらえのない質問を叫びながら、あっという間にフィニッシュです。気になるタイムは……「14分18秒30」、平均タイムとの差は2分以上でした。「自分のタイムには満足している」とタイムアタック後にコメントを残す筆者。周り、誰もいませんが。

今回のフィニッシュ地点はセパン・インターナショナル・サーキットのメインエントランスに入る手前です。クールダウンラップ、もとい駐車場に向かう場合、さらに時間がかかることになるでしょう。とは言え、セパン・インターナショナル・サーキットはクアラルンプール国際空港からかなりの近さが証明されました。
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2020年シーズン、MotoGP第18戦がセパン・インターナショナル・サーキットで10月末から開催されます。観戦に訪れた際にはこの距離感を楽しむタイムアタック、試してみてはいかがでしょうか?
【了】
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。




