電動アシスト自転車あれこれ!選ぶときの5大ポイントとは?価格の相場って?

電動自転車の購入を検討している人にとって、多くの種類からどの自転車を選んだらよいのか悩むことも多いのではないでしょうか。そこで、電動自転車を購入する際のポイントについて紹介していきます。

そもそも電動アシスト自転車とは?バッテリーの持ちは?

 一般的に電動自転車と呼ばれるものは、正しくは「電動アシスト自転車」と言われるもので、一部で流通している電動自転車と混同されることがあります。

 電動自転車は動力の付いた自転車を指し、モーターのみの出力で走行することが可能となります。主に中国などで普及しているタイプで、最高時速20キロ以下で定格出力250w以下のモーターを搭載しています。しかし、日本国内の公道で使用する場合には、原動機付自転車や自動二輪車として扱われるため、原付免許以上が必要となります。

電動アシスト自転車は登場以来現在車種が豊富になりました

 一方、電動アシスト自転車はペダルを漕ぐ力をアシストするもので、搭乗者がペダルをこがない限りは前に進むことはありません。いくつかのセンサーによってペダルの回転数や漕ぐ力などを検出し、モーターでペダルをアシストすることで運転の負担を減らすことを目的としています。

 最近の電動アシスト自転車の市場には多くのメーカーが参入しており、デザインだけではなく性能や用途などにも大きな違いがあるようです。

 電動アシスト自転車を選ぶポイントは「用途」「価格」「デザイン」「積載可能重量」「バッテリー充電頻度」などが挙げられます。

チャイルドシート装備のファミリーモデルは子供の送迎に非常に役に立ちます(ヤマハPAS Crew)

 子供を保育園などに送迎する場合は、後ろにチャイルドシートが装着されているタイプを選ぶと良いでしょう。チャイルドシートの安全性や後ろに子供を乗せたまま乗り降りがしやすいかがポイントになります。

 通勤や通学で使用するのであれば、前カゴがついたノーパンクのタイプがおすすめです。カバンなどある程度の容量を積載できることはもちろん、使用頻度が多いためパンクのしにくいものを選ぶ必要があります。

 街乗りや出先で使用するのであれば、ミニベロや折りたたみができるタイプがおすすめです。選ぶポイントは本体重量の軽さと、いかにコンパクトにできるかがポイントになります。

 サイクリングなどで使用する場合にはスポーツタイプがおすすめです。走行性能がよくバッテリーが長持ちするタイプを選ぶことで、長距離走行や起伏の激しいサイクリングコースも安心して走行することができます。
また、バッテリー容量別や価格はどうでしょうか。

「バッテリー容量~8Ah」では、走行距離が約30km、価格帯は8万円前後となり、一日の移動距離が少ない人におすすめです。「バッテリー容量12Ah」では走行距離が約40km、価格帯は11万円前後となり、移動距離は少ないもののバッテリー切れが心配という人におすすめです。「バッテリー容量14~16Ah」では走行距離が約60km、価格帯は13万円前後となり、長距離走行やバッテリーの充電頻度を少なくしたい人におすすめです。

 なお、容量が大きくなるほど積載可能重量も多くなるため、3人乗りや荷物をカゴいっぱいに持ち運ぶ場合には、一番大きな容量を選ぶのがおすすめです。

スポーツタイプの電動アシスト自転車も流通しています(ヤマハYPJ-R)

 その他にタイヤサイズの違いも注目です。20インチは重心が低く安定した走行ができ、小回りが効きやすいのが特徴です。24インチでは乗り降りがしやすいサイズとなっているため、女性やお年寄りには最適です。大きいサイズの26インチは、モーターのアシスト以上のスピードが出せるため男性や長距離走行する人に適しています。

 また、電動アシスト自転車は誰でも乗れる便利な乗り物ですが、注意する点がいくつかあります。

 中でも、走り出す際の「漕ぎ始め」は慣れるまでは意識する必要があります。軽くペダルを漕ぐだけでも思った以上のスピードが出してしまうため、自転車にひっぱられるような感覚がすることがあります。不安定な漕ぎだしで転倒しないためにも、確実にサドルにまたがり、ハンドルをしっかり握ってから漕ぎ始めるようにしましょう。

 加えて、バッテリー切れにも注意が必要です。バッテリー切れを起こした自転車はただの重たい自転車となってしまうので、そのままの使用は相当な体力を必要とします。

リチウムイオンバッテリー搭載モデルが多い電動アシスト自転車

 そうならないためにも使用前には必ず残量を確認し、往復距離を考慮することも必要となってきます。さらに、充電回数の限度は700~900回、寿命目安が3~4年程度となっているので、走行距離が少なくなったり、充電回数が増えるような場合はバッテリーの買い替えを検討するタイミングと言えます。

 ※ ※ ※

 電動アシスト自転車は、軽い力でもスムーズに前進してしまうため転倒や事故に繋がる恐れがあるため、選ぶ際は普通の自転車以上に慎重にならなければいけません。

 デザインや価格で選ぶのも大切ですが、安全性やバッテリー性能などの見えない部分にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

【了】

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