ヤマハが開発中の電動モーターの動画を公開 電動でもワクワクできる官能性能を目指す
ヤマハは、2020年2月より試作開発受託した四輪車を含めたモビリティ向けの電動モーターユニットの動画を公開しました。
“ヤマハらしさ”が根付く電動モーター
ヤマハは、2020年2月より試作開発受託した四輪車を含めたモビリティ向けの電動モーターユニットの開発経緯や四輪でのテスト走行をおさめた動画をヤマハ発動機YouTube公式チャンネルで公開しました。

ヤマハは2018年12月11日に、「ART for Human Possibilities」を旗印とする2030年長期ビジョンを発表しましたが、電動モーターユニットの試作開発受託は、その中のひとつである“Transforming Mobility(モビリティの変革)”を目指す活動の一環として行われているものです。
ヤマハ発動機株式会社AM開発統括部 AM第2技術部の原 隆さんは、公開された動画で次のようにコメントしています。
「二輪で先行してEVのモーターを開発してきましたので、その開発を継続しつつエンジンで開発してきたノウハウを融合して開発しました。

35kWは二輪を含めた全ての小型のモビリティ向けに開発しています。150kWは四輪EVに開発しています。小さくすることが一番重要と考えていて中身のコイルはセグメントコンダクターを採用しています。
外側は鋳造技術を活かして非常にコンパクトに設計できていて全体として非常に小さなモーターとして仕上がっています。パワートレインとして表現するために我々がやりたいことを車で表現しています。
たとえば官能性能みたいなものを表現、サウンドだとかそういったところを付加して車として“楽しい“という商材を表現しています。
モーターの圧倒的なレスポンスが一番のポイントで、ここは一番表現したい部分です。車の作り込みにおいてもそこをしっかりと開発しています。
サウンドだとかレスポンスだとか、トルクの演出みたいなところ、そこもこだわって作ればいいと思っています。
“Emotional”EV Motors、それが我々の特徴です。非常に小さくできあがっていて、かつスタイリッシュだとか、そういった雰囲気を感じられる“ヤマハらしいモーターだ”と言っていただいています。
“走る”“曲がる”“止まる”において人がワクワクできることが一番重要だと思っています。特に走りにおいては意のままに操れるようなトルクの出し方というのを考えています」。
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現在では、国内外の様々なメーカーが四輪車の電動化に向け、研究、開発を進めていますが、これまでにも四輪用のエンジン・ミッションなどで実績を持つヤマハがどのように貢献していくのか、期待がかかります。