快適に高速道路で移動し、オフロードを本気で楽しむ! ヤマハ「テネレ700 ABS Low」なら実現可能!!
2020年7月31日にいよいよ発売となるヤマハ「テネレ700ABS」(税込み126万5000円)。新設計のダブルクレードルフレームに、吸排気系とギヤ比を専用としたMT-07譲りの並列2気筒688ccエンジンを搭載し、フロント21/リヤ18インチの足まわりがセットされます。オフロード好きのバイクジャーナリスト青木タカオさんが早速試乗しました。
座高一に嬉しいロー仕様も登場!
シート高は875mmあり、足つき性はお世辞にも良いとは言えません。そこで国内モデルにはクッション厚と形状を見直し、スタンダードからシート高を約20mm下げるローシート(税込み2万7500円)と、リアサスペンションのリンク長を変更し、シート高を約18mm下げるローダウンリンク(税込み1万1880円)を標準装備するアクセサリーパッケージ「テネレ700 ABS Low」(税込み126万5000円)が設定され、短足で小学生時代はクラスでもっとも座高があり「座高一」と呼ばれた筆者(青木タカオ)にはありがたい限り。今回はその「テネレ700 ABS Low」に乗りました。

スタンダードより約38mm下がったシート高は837mm。身長175cmの筆者が跨って両足を地面に下ろすとカカトが浮く状態ですが、お尻をずらし片足立ちで車体を傾けたらカカトがつきます。参考までにセロー250のシート高は830mmですから、オフロード車として考えれば、足つき性はロー仕様でかなり改善されたと言えるでしょう。
アドベンチャー!? いいやビッグオフローダーだ!!
足つき性を犠牲にしたのは、オフロードでの走破性の高さを優先させたからです。これは大正解。アドベンチャーモデルの多くは、オンロード重視でダートもいけるというものですが、テネレ700はオフロード性能もしっかり考えたビッグオフローダーと呼ぶに相応しいモデルに仕上がっています。

軽量な高張力鋼管フレームはオフロードでの走破性を追求した剛性バランスで、インナーチューブ径43mmの倒立フォークは210mmのストローク量を持ち、フロントをギャップに落としたり、小さなジャンプで前輪から着地しても持ちこたえてくれます。
ハンドルは悪路でも抑えの効くワイドなアルミ製テーパーハンドルで、スタンディングフォームにフィット。フロントに荷重をかけたとき、アドベンチャーモデルの場合、長いウインドシールドが邪魔になることもありますが、テネレ700の場合はショートスクリーンで走行の妨げになりません。ヘッドライト横のフロントカウルが透明で、眼下の路面状況が見やすいのもオフロード走行を重視していることがわかります。
また、軽量スポークのアルミ製リムに組み込まれた前後タイヤはピレリ製SCORPION RALLY STRで、もっとブロックの高いタイヤも履けるようにフロントフェンダーを上げることも可能です。

エキパイやエンジンを守るアルミ製アンダーガードや着脱式フットレストラバーも備わり、細部もオフロード車そのもの。太陽光下でも見やすいフル液晶のマルチファンクションメーターはシンプルで質実剛健。振動対策のためラバーマウントされ、走行中はブルブルと動いています。
電子制御要らずのトラクション性の良さ
クロスプレーン・コンセプトに基づく270度クランクのパラレルツインはトラクション性能に優れ、トラコンやパワーセレクターなど電子制御を必要としません。水冷並列2気筒DOHC4バルブは80.0mm×68.5mmのボア・ストロークなどMT-07譲りのCP2エンジンですが、エアクリーナーボックスやエキゾーストシステムなど吸排気系を刷新し、よりスムーズでフラットなトルクフィーリングを獲得。スロットルワークに忠実で、アクセルを開けた分だけ加速し、閉じた分だけイメージ通りにエンブレが効いて減速してくれ、まさに思いのままに操れるのです。

大径ホイールと細身のタイヤの組み合わせはヒラヒラとした軽快なハンドリングで、舗装路でのコーナリングも身のこなしが軽い。ウインドスクリーンは短いものの着座位置に対し高い位置にあるため、高速巡航時の防風効果もしっかり発揮し、クルージングも得意です。
これぞオフロードバイクファン待望で、高速道路を使って林道へという使い方にピッタリ。長距離も快適に移動でき、ダートではフラットシートの上で縦横無尽に動いてストレスなくファンライドが楽しめます。行動範囲が広がり、アドベンチャーマインドを満たしてくれるでしょう。
アクセサリーパッケージ「テネレ700 ABS Low」の価格は、126万5000円(税込)です。
【了】

Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。














