ホンダCL200に乗ってあの頃へ帰ろう……ゴリラズ「Aries」

UKのロックバンド「ブラー」のデーモン・アルバーンとイラストレーター、ジェイミー・ヒューレットによる覆面バンド「ゴリラズ」。2020年1月から最新プロジェクト「Song Machine」スタートしています。細かいところまでこだわるゴリラズが選んだビンテージバイク、ホンダCL200が登場するMVです。

スタイリッシュで爽やかなエレクトロ・ポップス!

 UKのロックバンド「ブラー」のフロントマン、デーモン・アルバーンと「タンク・ガール」などで知られるイラストレーター、ジェイミー・ヒューレットによる覆面バンド、ゴリラズの最新プロジェクト「Song Machine」が2020年1月からスタートしました。「世界で最も成功した架空のバンド」としてギネスに登録されるなど、今までも数々の話題を作ってきた彼らの新しいプロジェクトは、スタジオで音楽ができたらそのつどフレッシュなまま、架空のソング・マシーンがショートムービーとして配信していくというもの。

ゴリラズのプロジェクト「Song Machine」に登場するホンダ「CL200」

 今回ご紹介するのは、その「Song Machine」シリーズの第3弾にリリースされた「Aries」です。イギリスを代表するテクノロックバンド、ニュー・オーダーの元ベーシスト、ピーター・フックと、UKエレクトロポップ・シーンの新鋭ジョージアをゲストに迎えて制作されました。ジョージアの軽快なドラムマシーン使いや、伸びやかなピーター・フックのベースが耳に残る、ドライブにもぴったりな爽やか80’sリバイバルのエレクトロ・ポップスです。

 ミュージックビデオは、カートゥーン・キャラクターの2DとマードックがHonda CL200をそのままパロディした「Fonda CL200」にまたがって、タンデムで旅にでるというストーリー。長年のいざこざした関係にある2人が1つのバイクに一緒にまたがり、心地よさそうにタンデムしているのですが、紅一点のバンドメンバー、ヌードルは心配そう。そしてその心配通りに、最後はやっぱりね……というオチ。一瞬、実写でゲストのピーター・フックとジョージアが撮影スタッフに扮して映りこむなど、設定が細かいところまで作りこまれているところは、さすがゴリラズといったところ。

1974年製ホンダCL200とジェイミー・ヒューレットのイラストがノスタルジーな世界観を演出

 離れてしまった恋人への思いを綴る歌詞や、ネガフィルムで撮影された逆方向に進む背景など、“古き良き時代への逆行”がこの「Aries」のテーマだとするならば、このホンダCL200はまさにベストなバイクだと言えるでしょう。細かいところまでこだわるゴリラズの選んだこのバイクは、1974年の1年間だけしか生産されず、市場でもなかなか流通しない幻のバイク。80’sダンスミュージックのノスタルジーな世界観を、わかりやすく伝えてくれる役割を果たしています。スタイリッシュながらも愛嬌を感じさせる、ビンテージバイクならではの良さをかみしめることのできるMVです。

【画像】ゴリラズの第3弾リリース「Aries」を見る(6枚)

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