男子禁制? ガールズパワーさく裂のリトル・ミックス「Power」

イギリスの人気オーディション番組「X-Factor」でガールズグループとして史上初のグループ優勝したリトル・ミックスのシングル「Power」は、キュートかつエネルギッシュな歌で盛り上がるエレクトロ・ポップスです。

女性監督が撮影した女性のためのビデオ、リトル・ミックスのシングル「Power」

 今回ご紹介するのは、イギリスの人気オーディション番組「X-Factor」で史上初のグループ優勝を果たしたガールズ・グループ、リトル・ミックスのシングル「Power」です。UKグライムシーンのキング、Stormzyをフィーチャリングして2017年にリリースされたこの曲は「ガールズパワー」がコンセプト。ペリー、ジェイド、レイ・アン、ジェシーのそれぞれ個性的なメンバーが、かわるがわる「強い私」についてキュートかつエネルギッシュに歌い、サビでは思わず一緒にこぶしを突き上げて「I Got The Power」と歌いたくなるようなエレクトロ・ポップスです。

女性バイカーギャングのリーダーとして挑発的にたたずむジェシー

 バイクのエンジン音で始まるMVでは、それぞれのシンガーの個性に合わせて、女性バイカーギャングのリーダーとして挑発的にたたずむジェシー、ヒッピースタイルのペリー、ドラァグクイーンとクラビング中のジェイド、ダウンタウンに止まった真っ赤なマスタングGT350のかたわらでランウェイ・ウォーキングをキメるレイ・アンの4人のシーンが交互に展開していきます。

 バイカーギャングのシーンでは、ジェシーが革のレオタードに網タイツ、ニーハイブーツというセクシーなスタイルで、「私はやるときはマシーンみたいにすごいんだから。ガソリンみたいに炎を燃やす勢いよ。私をランボルギーニって呼んで。自分の価値は自分がよく知ってるわ」とラップで挑発します。そのジェシーの背後にはカスタムされたハーレー・ダビッドソンがずらり。私はここにならんだバイクのどれでも乗りこなすことができるんだからね、という強烈なメッセージとともに、セクシーだけど自立した強さをもつ女性の魅力がアピールされています。

「私にはパワーがある。自分に自信があるからって、私があなたを受け入れるとは思わないで。言っておくけど主導権は私にあるわ」と歌う彼女たちは、誰にも媚びず、自分ですべてをコントロールする強さを持て、と世の中の女性たちを勇気づけています。その勢いは、グライムキングのStormzyが「お前は女だけど、俺のボスで、同時にズボンをはくこともできるんだよな」とたじたじになるほど。

随所にハーレー・ダビッドソンが登場する

 このMVはアリアナ・グランデやドレイクなどのMVを手掛けるHanna Lux Davisによって撮影されました。女性監督による女性のためのビデオですから、ここに登場するものはすべて女性から見たイメージが描かれている点に注目です。最後まで見ると、このMVの中ではMotorbike=男性として表現されていることに気づきます。MVの一番最後のフレーズは「Motorbike、Motorbike、Motorbike、Motorbike……」と“バイク”を連呼するのですが、これは「男性的なもの(男性本人だったり文化だったり)を私たちは“乗りこなしていく”」というリトル・ミックスの決意が表れているのです。しかし、締めは「whoop(おっと!)」というセリフ。「強気でいくけど、たまには失敗しちゃうのよね」的な愛嬌も感じられるところが、リトル・ミックスの高い人気の秘密なのかもしれません。

 最高潮に盛り上がるフィナーレでは、リトル・ミックスの母親たちも登場します。娘と手を取り合ってパレードをリードする母親たちの晴れやかな表情には、見ているこちらまで気持ちが明るくなるよう。WWEのイベントで使用されたというのも納得するほど、エネルギーにあふれたこの「POWER」は、元気が出ないという時にこそ大音量で聴くことをお勧めします。

Little Mix – Power ft. Stormzy

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