2020年MotoGP第8戦 リタイヤ続出のなかヤマハのM・ビニャーレスが今季初優勝
2020年MotoGP第8戦エミリア・ロマーニャGP MotoGPクラスの決勝が9月20日にミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われました。どのような結果になったのでしょうか。
ビニャーレス選手悲願の今季初優勝
2020年MotoGP第8戦エミリア・ロマーニャGP MotoGPクラスの決勝が9月20日にミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われました。

19日に行われた予選では、マーベリック・ビニャーレス選手(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がポールポジションを獲得。2番手にジャック・ミラー選手(プラマック・レーシング)、3番手にファビオ・クアルタラロ選手が(ペトロナス・ヤマハSRT)続きました。
M・ビニャーレス選手がトップを牽引した序盤は、フランコ・モルビデリ選手(ペトロナス・ヤマハSRT)、アレイシ・エスパルガロ選手(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)、バレンティーノ・ロッシ選手(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、ブラッド・ビンダー選手(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が転倒するなど波乱の展開に。
トップグループはM・ビニャーレス選手、フランセスコ・バニャイア選手(プラマック・レーシング)、ポル・エスパルガロ選手(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)で形成されました。
レース中盤はトップにF・バニャイア選手、2番手にM・ビニャーレス選手、3番手にポル・エスパルガロ選手という展開に。4番手にはF・クアルタラロ選手、5番手にはジョアン・ミル選手(チーム・スズキ・エクスター)が続きます。
レース後半は、残り7周でトップのF・バニャイア選手が転倒・リタイアに。再びM・ビニャーレス選手がトップにを奪取しますが、その後方ではポル・エスパルガロ選手とF・クアルタラロ選手が熾烈なバトルを展開。4番手のJ・ミル選手も猛追します。
最終的にはM・ビニャーレス選手が今季初優勝。2位にJ・ミル選手、3位はポル・エスパルガロ選手という結果になりました。
今回のレースを終え、表彰台を獲得した3選手は次のようにコメントしています。
■M・ビニャーレス選手(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

「今週はとても素晴らしい仕事ができました。今日の決勝に向けて本当にしっかりと準備してきていたのです。ペッコ(バニャイア)が非常に速かったので、最初から最後までプッシュが必要でしたが、同時に最後の10ラップのために少しタイヤをセーブすることを心掛けました。そして実際に、最後のプッシュを始めたときには彼に少しずつ近づいて行けることがわかりました。そのあと彼がミスをしてしまいましたが、私は集中を切らさず、転倒せずに走り切り、最大ポイント獲得を目標に周回を重ねていきました。本当に素晴らしいレースでした。
先週やその前の数戦とメンタル面は何も変わっていませんが、マシンについては、20リットルの燃料を抱えている序盤に、ほんのわずかに状態の良いセッティングを見つけることができたのです。第4コーナーでは確かにミスをしました。アドバンテージを広げようと序盤からプッシュし過ぎてしまったのです。でも2台だけの戦いになったときには、その判断も正しかったと思っています。私を支えてくれたすべての人に感謝の気持ちを伝えたいです。
厳しい時期がありましたが、それはもう過ぎ去り、今は運も味方につけて好結果につなげることができたことを、彼らは知っています。チームの努力に感謝し、これからも同様にハードプッシュを続けていきます。私たちにはもっと大きなポテンシャルがあるのですから」。
■J・ミル選手(チーム・スズキ・エクスター)

「またここで表彰台に上ることができて、とても気分がいいです。予選の結果を改善しなければならないことはわかっていたので、それに向けて努力してきました。11番手スタートにもかかわらず表彰台を目指して戦うことができましたし、表彰台を獲得できたことは本当にうれしいです。とてもハッピーだし、来週のバルセロナではまた良い結果を出したいと思っています」。
■ポル・エスパルガロ選手(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)

「リアタイヤに賭けをしていることはわかっていましたが、レースを楽しみたかったです。また、パフォーマンスが落ちてしまうこともわかっていましたが、それは予想よりもずっと早く来てしまいました。序盤はとても速かったし、大好きなマシンを使っていたので、しばらくの間はプッシュし続けてマーベリックを引き離すことができました。最終的には他のライダーを引き離して自分のポジションを守りたかったですが、。ファビオのペナルティがあったからこそ、僕らはそれができたのだと思います」。
【了】