ワークマンのバイクウエアはアリ?ナシ? 2020年秋冬新製品発表会に潜入!

ワークマンの秋冬新作発表会に潜入! 噂の「過酷ファッションショー」では、雪あり雨ありの過酷な状況が会場内で作り出され、ワークマンの新作商品が続々と登場しました。

ワークマン人気の秘密を探ります!

 ワークマンといえば、作業着の専門店として主にガテン系御用達のお店だったのだが、ここ数年でそのイメージがガラッと変わってきているのは皆様も御存知の通り。作業着から培われた技術をアウトドア系のウエアで表現した「ワークマンプラス」の登場に加え、ここに来て「#ワークマン女子」というコンセプトストアを10月16日に横浜にオープンするという激変ぶり。 “高機能でありながらも低価格”というところが、人気の秘密のようです。

ワークマン秋冬新作発表会会場では、雪や雨も降る「過酷ファッションショー」が行われました

 そんなワークマンですが、最近バイク用とうたっているアイテムがあるのはご存知ですか?その防水・透湿性能の高さから、以前より普通のレインウエアをバイク用として愛用しているライダーが多かった事実があるのですが、そんなライダーたちからの熱い期待に応えての登場となったようです。とはいえ、ワークマンの中の人にもライダーがいるというのが、製品化への道標になったようなのですが…。

 と、ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、そんなワークマンの秋冬新作発表会にお邪魔してきました。ランウェイを暴風雨が吹き荒れるという、噂の「過酷ファッションショー」も開催され、その機能性の高さを全面に打ち出したファッションショーとなるのですが、今年は大雨・大雪・大風の量を2倍にして、更に「荒天時の更に過酷」な環境を再現するとのこと。モデルさんたちがびしょ濡れになる様は、まぁ、かっこよかったです。そして、このファッションショーのオープニング映像に使われたのは、なんとバイク!バイクに乗って走り出す映像からの、ヘルメットを持ったモデルさんの登場へとつながる演出に。確かに、バイクって過酷な環境で走りますよね。これからの季節は、バイクの調子が良くなってくるものの、寒さとの戦いが待っていますから……。

透湿防水防寒の中にはライディングに適した商品群があります

 ということで、トップで登場したのが「透湿防水防寒ジャケットBIKERS」4900円(税込)。レインウエアと同等の防水・透湿機能を備えた、全天候型の本格的ライディングジャケットなのですが、プロテクターが装備されていないとはいえ、この価格は魅力的です。実物はレインウエアのような薄めの素材ではなく、薄い中わた入りで、しっかりとしたものに仕上がっていました。真冬にはこれ一枚だとちょっと寒いかもしれないので、防風インナーを着込めば問題ないでしょう、というレベル。

 モデル着用のパンツ「透湿防水防寒パンツ」3900円(税込)も、ライディング専用で、腰にシャーリングが入ったり、引き裂き強度に強い素材が採用されたりと、こちらも本格的。そのほかミドルレイヤーが「裏メッシュカラージャンパー」980円(税込)、インナーは「WARM SHIELDパウダーフリースハイネック」1500円(税込)、ナックルガードが装備された「ウォームプロテクショングローブ」2900円(税込)、「足首フィットハイカットセーフティシューズ」1900円(税込)と、モデルが来ているアイテムをトータルで揃えても2万円を切る価格。これは革命です。色を使った重ね着もカッコいいです。

電熱ウエア「ヒーターベスト」は、3段階の温度調節ボタンがあり最高50℃まで設定可能

 さらに、”着るこたつ”というキャッチコピーで登場したのが「ヒーターベスト」3900円(税込)。背中の首下と腰の部分に電熱シートを装備した、電熱ウエアとなるのですが、3段階の温度調節ボタンがあり、一番高い設定の高温だと、最高50℃までになるというもの。電源はポケットに収納できる小型のバッテリーで別売り(4900円・税込)となっています。高温だと約4.5時間使用できる仕様となっています。カラーバリエーションが豊富なのも魅力で、写真の赤の他に、黒、白、カモフラ、デニムのようなブルーがあり、ミドルパンツもラインナップ。生地も薄めなので、着ぶくれせずに防寒対策ができそうです。

カラーバリエーションが豊富でグラフィカルなアイテムが多数揃えられたワークマンの用品

 そして、空気で保温性を確保するベストなど面白いアイテムもたくさんありました。バイク用のカラーはベーシックなものが多いのですが、その他のダウンジャケットや、防風インナーなど、カラーバリエーションが豊富でグラフィカルなアイテムが多数!着こなしのアクセントやミドルレイヤーとして取り入れたら、いつもと違うバイクスタイルに仕上がりそうで、ちょっとコーディネートが楽しくなっちゃいそうです。バイクウエアは機能性が必須で、着こなすことの楽しみは二の次になってしまいがちなのですが、ワークマンのアイテムなら、着こなしの楽しさも味わえそうですね。

 ただ、バイク用は、引き裂き強度の研究はもちろんのこと、運動性やバタつきを抑えたパターンの採用などバイクに特化した機能は備えているものの、プロテクターが装備されていないのが残念なところ。でも価格を考えたら、別で用意するのもアリかもしれませんね。街乗りや通勤ライダーには必要十分。用途にあわせて上手にセレクトすれば、ワークマンはライダーにはアリなブランドです! 

【了】

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