ヤマハのMotoGPテストライダーとしてカル・クラッチロー選手加入
MotoGPに長年参戦してきたLCR Honda CASTROLカル・クラッチロー選手は、2021年ヤマハのMotoGPオフィシャル・テストライダーとして参加することが発表されました。
2021年ヤマハテストチームに加入するクラッチロー選手
ヤマハとYamaha Motor Racingは、かつてヤマハMotoGPライダーとして活躍したカル・クラッチロー選手を2021年のMotoGPオフィシャル・テストライダーとしてYamaha Factory Racing Test Teamの一員として迎えることを決定しました。

クラッチロー選手は、2011年よりMotoGPにMonster Energy Yamaha Tech3から参戦、10年間におよぶMotoGPキャリアを持ち、3メーカーのファクトリーマシンを経験しているため、テストライダーとして最適な人材です。
YZR-M1の初走行を行うのは2021年2月14~16日、マレーシアのセパン・サーキットで開催されるMotoGPシェイクダウン・テストとなる予定で、その後のIRTA公式テストやヤマハ・プライベートテストにおいても、MotoGP開発プログラムに沿ってヤマハエンジニアをサポートする。また、テスト・プログラムで成果が期待できる場合や、ヤマハ・ライダーが欠場を余儀なくされる場合には、ワイルドカード参戦の可能性もあります。
クラッチロー選手は2009年、ヤマハからスーパースポーツ世界選手権に参戦してチャンピオンを獲得。2010年はスーパーバイク世界選手権にステップアップし、優勝3回を含む合計10回の表彰台でランキング5位を獲得しています。これらの活躍が評価され、2011年にはヤマハのサテライトチームである「Monster Energy Yamaha Tech3」からMotoGPに初参戦。3年間を同チームで過ごし、その後LCRホンダに移籍、2016年にはMotoGPクラスで初優勝も飾っています。
■Yamaha Motor Racingマネジング・ディレクター リン・ジャービス

「何よりもまず、カル・クラッチロー選手に“おかえりなさい”と言いたいと思います。スーパースポーツ世界選手権のチャンピオンになったばかりの彼が、初めてYamaha Motor Racingを訪れた日のことを今も覚えています。彼はそのときすでに、将来のMotoGP進出の夢を語っていました。その直後、スーパーバイクにステップアップし、それからMonster Energy Yamaha Tech3と3年間を過ごし、さらに2つのライバルコンストラクターで合計7年間の経験を積みました。この貴重な経験と、持ち前の実直な取り組みが、来シーズンのテストプログラムにおいて必ずや重要な役割を果たしてくれるものと確信しています。

今シーズンはロレンソ選手とともにプロジェクトを進める計画でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、3月以降はチャンピオンシップにも影響がおよび、テストチームは計画の凍結を余儀なくされました。テストプログラムの中止により目標を達成できなかったことは残念でなりません。私たちはロレンソ選手ヘの今後の活躍を祈るとともに、ヤマハとの長年の協力関係に感謝します」
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Yamaha Motor Racing 2020シーズンテストライダー、ホルヘ・ロレンソ選手については、ヤマハを離脱することも発表されています。
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