今さら聞けない自転車のルール。歩行者用と車両用どちらの信号を見たらいいの?

自転車は条件によっては車道と歩道のどちらも走行可能な場合があります。しかし、道路には歩道用と車道用の2つの信号があり、自転車はどちらの信号に従うべきなのでしょうか? 当たり前のように走ってはいるけど時々わからなくなるこの暗黙のルール、今回は自転車の従うべき信号のルールについて解説します。

自転車が従うべき信号は?

 自転車は軽車両扱いとなるため、原則車道を走行しなければいけません。車道のみに信号がある場合は、素直に車道用の信号に従っていればよいのですが、歩行者用の信号がある場合はどちらに従うべきか悩む場面も出てきます。街中を走る自転車の中には、歩行者と同じ信号に従う人もいれば、車道をクルマと同じ感覚で走行している人も見受けられます。

車道の信号、歩道の信号どちらに従うべきか!?

 車道を走行中の自転車が従うべき信号は車道用信号となっており、車道が青であれば自転車も青となりそのまま進むことができます。反対に車道が赤であれば自転車も赤信号に従い、停止線の手前で止まる必要があります。ここに歩行者用の横断歩道がある場合、歩行者用の信号が青であっても、車道用信号が赤であれば自転車は進むことができません。

 歩道を走行できる条件の自転車や「自転車通行可」の標識がある場合は、歩行者用の信号に従う必要があり、先程の車道用信号と反対の指示に従うことになります。ただし、2人乗りをしている場合や牽引自転車に限っては除くこととされています。

 また、近年減少しつつある自転車横断帯についても、従う信号が変わってきます。道路交通法第63条の6において「自転車は、道路を横断しようとするときは、自転車横断帯がある場所の付近においては、その自転車横によつて道路を横断しなければならない。」と定められています。つまり、車道を走行していても自転車横断帯がある場合は一度歩道側に戻り、歩行者自転車専用信号の指示に従うことになります。

 車道用が青信号でも歩行者自転車専用信号が赤であれば、一度自転車を一時停止して青になるのを待つ必要があります。スポーツバイクのようにスピードをだして車道を走行している自転車にとっては少しややこしく感じるパターンかもしれません。

矢印信号や右折の場合はどうなる?

 信号機の中には矢印付きの信号機も存在し、その矢印が示しているレーンだけが進んでもOKといった場面も多くあります。ただし気を付けなければいけないのは右折です。

右折する場合、自転車は原付と同様二段階右折に必要があります

 自転車は一番左車線を通行する必要があり、右折する際は二段階右折が義務図けられています。二段階右折とは進行方向の交差点を渡り切った直後に方向を右に変え、対面する信号が青になったら進むといった方法になります。間違っても右折専用レーンに進入したり、左車線から交差点内に進入して右折するのは違反となりますので絶対にしてはいけません。

 また、自転車はまたがっている状態は軽車両扱いとなりますが、自転車から降りて手で押している場合は歩行者扱いになり信号も歩行者用の信号に従う必要があります。急いでいる人の中には、車道を走行中に赤信号で止まらなければいけない状況になると、自転車から故意に降りて歩行者用の青信号を早歩きで渡りきってから再び車道を走るといったケースも見受けられます。

 なお、自転車が信号無視をしてしまった場合は、道路交通法第7条の信号無視違反に問われることになります。2015年6月に施行された改正道路交通法によって、自転車運転者講習制度が適用されることになり、自転車で走行中に信号無視等の危険行為(15類型)を行って交通違反として取締りを受けた場合や交通事故を起こして送致された場合が対象になります。自転車運転者講習受講命令書交付後、3ヶ月以内に「3時間6,000円の自転車運転者講習」を受講しなければならず、受講命令に従わなかった場合は5万円以下の罰金が科せられることになります。

※ ※ ※

 街中には多くの信号機がありますが、それぞれの場面で状況判断をしながら従わなければいけません。車道を走るクルマに気を取られ、自転車用の信号機があることに気付かなかったといった人も多いようです。警視庁のデータでは令和元年中の信号無視による事故件数は105件発生していますが、故意に信号無視をしている人ばかりではありません。いつ自分がうっかり信号無視をしているとも限らないため、信号機が視界に入った際はどの信号に従うべきか判断できるように、交通ルールをきちんと把握しておきましょう。

【了】

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