バイクが加入できる保険の種類と補償内容の違いとは?

バイクが加入できる保険には、強制保険である「自賠責保険」のほかに、自分で加入する「任意保険」があります。自分で意思で加入する任意保険の存在は、ライダーにとってどのような役割を果たすのでしょうか?

「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」と「任意保険」とは?

 バイクが加入できる保険には、「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」と、「任意保険」の2種類があります。

自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)シールがナンバープレートに貼られた250ccクラスのバイク

「自賠責保険」は自動車損害賠償補償法によって、すべてのバイクやクルマに加入が義務付けられており、バイクを購入する際に一緒に契約します。ですがこの保険では、被害者の最低限の補償でその補償範囲と補償額には上限があります。

 一方の「任意保険」では、自賠責保険では補えない範囲を補償するために、ライダーが直接保険会社と契約して加入することができ、任意保険の補償内容は、契約する人が必要な範囲で選択が可能となっています。任意保険の基本的な補償範囲については、「対人賠償責任保険」、「対物賠償責任保険」があります。

「対人賠償責任保険」は、事故を起こした際に被害者の死傷について補償してくれます。事故を起こした場合には、ほとんどの場合「人」への補償が最も高額になり、自賠責保険では賄えない範囲の金額について対応し、補償額については無制限という選択もできます。「対物賠償責任保険」については、「モノ」に対する補償で、被害者のバイクやクルマだけでなく、事故による公共物を含む建物の損壊被害の修理費も補償してくれます。

 ほかにも任意保険には、必要な内容だけを特約(オプション)として選択が可能となっています。例えば、ライダーや同乗者に対する怪我などの補償には「搭乗者障害保険」があり、契約したバイクで事故を起こした際に、自分やタンデムしていたパートナーの怪我などに対する補償が受けられます。また、自分に過失がある事故の場合は、相手の保険からはバイクの修理費用が出ませんが、そのような場合でも一定の修理費が補償される「車両保険」があります。さらに、相手がいない自損事故の場合でも、「自損事故保険」に加入しておくと補償が受けられます。

バイクの任意保険の必要性と正しい選び方とは?

 2017年3月末時点のデータを基に、損害保険算出機構が発表した「任意保険用途・車種別普及率」によると、バイクの任意保険加入率は「対人賠償責任保険」は42%、「対物賠償責任保険」は42.6%と、合わせても全体の半数以下になっています。

バイクの任意保険加入率は「対人賠償責任保険」は42%、「対物賠償責任保険」は42.6%

 加入が法的義務ではないこともあり、バイクの任意保険加入は本当に必要なのかと考えている人もいるかもしれません。しかし、損害保険算出機構が出した実際の事故の損害賠償金例を見ると、対人の場合「5億2853万円」「3億9725円」と、いずれもその額は高額となっており、任意保険の必要性について理解できると言えるでしょう。

 任意保険では高額な補償にも対応でき、自分のためにも被害者への十分な補償をする意味でも加入すべきと言えます。

 保険会社によっては、補償の内容やサービスの特徴は異なり、年齢条件を設けている会社もあるため、項目ごとに異なる補償範囲をよく理解し、補償対象や上限額などの内容や、特約付帯の必要性を考えて選ぶことが大切です。選択肢が多い場合には、より補償内容が高いものを選び、特約を備えることをおすすめします。また、ロードサービスが付帯しているものを選べば、バイクが出先で故障した場合にも安心です。

 どうしても費用負担が大きいと感じる人は、125cc以下のバイクであれば「ファミリーバイク特約」といったクルマの任意保険に加入していれば、その契約の特約として付帯することができる手段もあります。自分でクルマを持っていない場合でも、家族にクルマの任意保険に加入している人がいれば、その特約として加入することでも補償が受けられるため、そういった手段を選ぶのも1つの手です。

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 最低限の補償を目的とした自賠責保険では、事故のときに充分な補償を受けることはできないため、万が一の時のために任意保険を加入してみるのも良いのではないでしょうか。任意保険の加入は、もしもの事故の時の自分自身のためだけではなく、被害に遭われた人のことも考えて検討するべきと言えます。

 バイクは自賠責保険だけで十分と思っている人は、この機会に改めて補償範囲を見直してみましょう。

【了】

【画像】バイクが加入できる保険をチェック

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