いかつい名称の「海軍道路」に春の訪れ!? 南北に伸びる桜並木をバイクで走ってみた

全国から桜の開花が次々と伝えられる季節がやって来ました。桜の名所として全国的に知られる場所がたくさんありますが、なかには地元住民には一般的でも、広くはそれほど知られていない場所もたくさんあります。神奈川県横浜市瀬谷区の「海軍道路」をご紹介します。

神奈川県民には有名? 横浜の桜の名所「海軍道路」を走ってみた

 全国から桜の開花が次々と伝えられる季節がやって来ました。桜の名所として全国的に知られる場所がたくさんありますが、なかには地元住民には一般的でも、広くはそれほど知られていない場所もたくさんあります。今回は神奈川県横浜市瀬谷区の「海軍道路」をご紹介します。

東京では桜が満開という便りが届いたが、神奈川県横浜市の「海軍道路」は少し遅い模様(撮影/2021年3月24日)

 海軍道路は横浜市瀬谷区の上瀬谷地区、相模鉄道の瀬谷駅付近の北側にあります。県道401号瀬谷柏尾線、瀬谷中学校前交差点から旧国道16号線(八王子街道)が交差する部分へと南北に一直線に伸びる道路の愛称で、市道環状4号線の一部であり延長は2850mにも及びます。

 海軍道路という名前は1940(昭和15)年、神中鉄道(現相模鉄道)「瀬谷駅」の北側に、旧日本海軍の「横須賀海軍資材集結所」が建設され、それに合わせて物資輸送のために瀬谷駅から引き込み線と道路が一直線に敷設されたことに由来します。終戦によって施設はアメリカ軍に接収され、その後在日アメリカ海軍の「上瀬谷通信施設」となりました。

 1977年以降、施設内の一部の国有地が農地として売却され、2015(平成27)年には土地全体が日本に返還されたことで、横浜市による再整備が計画されています。これらの歴史を踏まえ、横浜市の道路愛称事業によってこの道路は「海軍道路」と名付けられました。

アクションカムを胸に装着し、インターバルタイマーで撮影してみた。走るだけで風景が記録されるので便利だ(撮影/2021年3月24日)

 沿道の桜は紹介するメディアによっては約500本とすることもありますが、横浜市のホームページによれば、1975年から1976年(昭和50年から51年)ごろと、1982年から1983年(昭和57年から58年)ごろに分けて植樹され、ソメイヨシノが約300本、ヨウコウサクラが約40本で、合計約340本となります。道路の改良工事や老木化による伐採もあり、現在の正確な数は不明です。

 まっすぐな道の両脇にずらりと並ぶ桜は圧巻で、満開の時期には花見がてら訪れる車も多く渋滞しがちです。周囲に駐車場はなく、バイクを停めるスペースもほとんどないので写真を撮るには不向きですが、桜のトンネルを通り抜けるだけでも、春の訪れを全身で感じられ、晴れやかな気分になれます。

 また、GoProなどのアクションカムを使えば、停車することなく美しい映像が撮れそうです。取材時(2021年3月24日)には3分から4分咲きといったところでしたが、もう間もなく見ごろを迎えることでしょう。東名高速「横浜町田IC」からも近いので、ツーリングがてら通り抜けるのもいいかもしれません。

【了】

【画像】サクラシーズン到来!バイクで「海軍道路」を走ってみた(9枚)

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Writer: 野岸“ねぎ”泰之(ライター)

30年以上バイク雑誌等に執筆しているフリーライター。ツーリング記事を中心に、近年はWebメディアで新車インプレッションやアイテムレビューも多数執筆。バイクツーリング&アウトドアを楽しむ『HUB倶楽部』運営メンバーの1人。全都道府県をバイクで走破しており、オーストラリア、タイ、中国など海外でのツーリング経験も持つ。バイクはスペックよりも実際の使い勝手や公道での走りが気になるキャンプツーリング好き。

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