春の交通安全運動が4月6~15日の期間でスタート “原宿”で開催されたパレードに“COOLS”の佐藤秀光さんとサンダンス・柴崎武彦さんが登場

4月6日から始まった春の全国交通運動に先駆け、4月3日に渋谷区原宿でパレードが開催されました。このパレードではカスタムされたハーレーやトライクが参加し、一風、変わった光景となりました。

異色の交通安全パレードが開催

 4月6日から15日まで、今年も“春の全国交通運動”がスタートしました。

 内閣府の発表によると「広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り,交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに,国民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより,交通事故防止の徹底を図ることを目的とする」というこの運動ですが、全国各地ではそれを周知させるためのパレードが毎回、行われています。

警視庁の女性白バイ隊“クイーンスターズ”を先導に原宿、表参道でパレードがスタート。14台のトライクやハーレーの他、地元、原宿郵便局の局員さんもカブで参加し、沿道の人々を大いに楽しませました

ひと昔前ならこうしたパレードの際には、派手にデコレーションが施された「ハーレー会」の皆様が行うことでお馴染みでしたが、2021年4月3日(土)に東京は渋谷区・原宿の表参道で開催されたソレは、これまでの光景と比べてみると一風、変わったものでした。

 東京の足立区でカスタム・ハーレーショップ“CHOPPER”を営むと共に“COOLS”としてミュージシャン活動をする佐藤秀光さんと日本を代表するハーレーショップである“サンダンス・エンタープライズ”の柴崎武彦さんがカスタム・ハーレーで参加。極上のカスタム・ハーレーを走らせ、沿道に訪れた人々を楽しませることとなりました。

原宿の表参道を走るCOOLSの佐藤秀光さん。かつてはハーレーのパンヘッドやショベルヘッドのチョッパーで同地を疾走していましたが、今回は安全運転に努めパレードに参加です

 1974年に東京、原宿でモーターサイクル・チームとして結成された“COOLS”といえば、俳優の舘ひろしさんや岩城滉一さん、またミュージシャンの“クレージーケンバンド”の横山剣さんらが、かつて所属していたことで知られていますが、そのリーダーである佐藤秀光さんが“原宿”の“交通安全運動パレード”に登場したことは、ある一定以上の世代の方々にとって感慨深い出来事なのではないでしょうか。

 また、このパレードにはサンダンスの柴崎武彦さんも自身のショップのフラッグシップ・カスタムとも呼べる“トランザム”を走らせ、その他も“スーパーXR-SVコブラ”や“シルバーファントム”など同店の代表作を連ねて参加したのですが、サンダンスが常日頃から最も声高に叫ぶショップ運営のポリシーが「カスタムバイクの安全性」です。

サンダンスのフラッグシップ的存在のカスタムバイク、“トランザム”で参加するのは同店代表の柴崎武彦さん。「走る・曲がる・止まる」安全で「飽きない」カスタムハーレー製作を信条とする日本を代表するビルダーです

 このパレードを合同開催した警視庁・原宿署と代々木署によると昨今のバイク人気の高まりと共に二輪車の事故が増加傾向にあり、その「安全」を呼びかける為に佐藤秀光さんと柴崎武彦さんに白羽の矢を立てることになったとのことですが、御二方の過去や現在の活動を考えるとナカナカ“粋”な人選のような気がします。

 先程、述べたとおり「カスタムの安全性」を謳うサンダンスですが、佐藤秀光さんが営むCHOPPERも障害者の方が運転出来る三輪のトライクを数多く製作し、バイクの安全性と楽しさの普及に尽力しています。今も昔も「若者の街」と知られる「原宿」で、「かつての不良少年たち」がそれぞれに年齢を重ね、「交通安全」を呼びかける姿は、繰り返しを承知でいえば感慨です。
 
 ちなみに“COOLS”の佐藤秀光さんは今年で70歳となり、サンダンスの柴崎武彦さんも還暦オーバー、また参加者の中には78歳のライダーもおられたのですが、やはり「バイクを永く楽しむ」秘訣はセーフティー・ライドであることは間違いありません。

 そうした観点からも、この表参道で行われた「春の交通安全運動」のパレードは意味あるものだったのではないでしょうか。

【了】

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Writer: 渡辺まこと(チョッパージャーナル編集長)

ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。

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