アイディア「AAカーゴα8/β8」日本郵便に納入 屋根付き3輪EVが郵便配達業務に初採用

電動バイクを展開するバイクブランド「aidea(アイディア)」は、屋根付きの3輪モデル「AAカーゴ」の最新モデル「AAカーゴβ8」を日本郵便に納入しました。どのような意図があるのでしょうか。

イタリアンデザインの3輪電動バイクが進化

 電動バイクを展開するバイクブランド「aidea(アイディア)」は、2021年3月31日に屋根付きの3輪モデル「AAカーゴ」の最新モデル「AAカーゴβ8(エーエーカーゴベータエイト/原付二種区分)」を日本郵便に納入しました。

日本郵便が導入したアイディアの最新電動3輪モデル「AAカーゴβ8(原付二種区分)」(日本郵便仕様)

 2020年6月の発売以来、新しい生活様式への転換に伴い需要の高まっている食品デリバリー業界を中心に活躍しているAAカーゴは、脱炭素社会へ向けた世界的な取り組みであるEVシフトの流れを受け開発された電動3輪バイクです。

 4月8日に発売された最新モデルのAAカーゴβ8では、7.7kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載することで、一回の充電で最大149km(※同時発売の原付一種区分のα8は167km)の航続距離を実現。従来の電動バイクの課題とされていた「走行可能距離の短さ」を解消すると共に、物流の最終拠点から、エンドユーザーへ荷物を運ぶサービスにおける課題である「ラストワンマイル問題」の解決を目指すための改善が図られています。

 AAカーゴを導入した日本郵便は、地球環境に配慮した企業活動の一環として持続可能な郵便・物流事業を推進するために、4輪および2輪EVの導入を行ってきましたが、近年、EC(ネットショッピング)市場拡大の影響による貨物の小口化・多頻度化に最適な車両を検討する機会として、アイディアと日本郵便による屋根付き3輪EVの実証実験が行われました。

 2020年9月から約2か月間、東京都内2か所の郵便局において、「AAカーゴ α4(原付一種区分)」を郵便配達業務に使用。走行安定性や利便性の検証を経て、郵便配達業務における初めての屋根付き3輪EVとして、「AAカーゴ β8」の正式採用が決定しました。
 
  なお、AAカーゴを採用した郵便局は、茨城県/古河郵便局、埼玉県/上尾郵便局、千葉県/美浜郵便局、東京都/多摩郵便局/西東京郵便局/町田郵便局、神奈川県/高津郵便局/神奈川郵便局の8局となっています。
 
 車体の左右方向と前後方向を、左右のハンドルスイッチでそれぞれ独立してロックすることができる「ERP(Electric Roll-lock and Parking Brake)」を採用することで利便性を増したAAカーゴの最新モデルが今後の物流業界にどのような進展をもたらすのか、期待がかかります。

【了】

【画像】アイディアの最新電動3輪モデル「AAカーゴα8/β8」の画像を見る(8枚)

画像ギャラリー

最新記事