来るべき新時代に向けて…… 日本初「電動バイク・ミーティング」がバイカーズパラダイス南箱根で開催

去る2021年4月17日に静岡県函南町にあるバイカーズパラダイス南箱根にて「電動バイクCAFEミーティング」が開催されました。当日の会場には様々な姿の電動バイクが展示されていました。

悪天候の中、多くのライダーが参加

 去る2021年4月17日に静岡県函南町にあるバイカーズパラダイス南箱根にて「電動バイクCAFEミーティング」が開催されました。

往年の名車、スズキ・カタナをEV化したコチラの1台は個人出展によるもの。将来的にはこのマシンのように電動化された名車たちが増えるのかもしれません

 2020年11月にイギリスで「2030年よりガソリン・ディーゼル車の新車販売を全面的に禁止する」ことが発表され、米国のカリフォルニアでも2035年、日本の東京でも2030年までに純ガソリン車の販売禁止を目指すことが発表されましたが、この先の「地球温暖化問題」を考えると「温室効果ガス排出量を実質ゼロにする」動きは避けて通ることが出来ない問題でしょう。

 そんな流れを受け、バイク業界もEV化の波が起こりそうな気配を感じますが、まさにここに紹介する催しは「メーカーの垣根を超えて“電動バイクが集結する”日本初のイベント」と銘打ち、開催されたもので新たな時代を向ける胎動といえるのかもしれません。

当日は様々なゲストがステージに登壇し、トークショーを展開。あいにくの雨模様でしたが「電動バイク」をテーマにし、訪れた人々を大いに楽しませました

 主催は電動バイクブランド「XEAM (ジーム)」を展開する株式会社MSソリューションズと、オリジナルのEVレーサーで世界最古のレースであるイギリスの「マン島TT」や米国のヒルクライム・レース、「パイクスピーク」へ参戦する株式会社MIRAIなのですが、その呼びかけに応え多くのメーカーが参加。バイクを生産するコンストラクターといえば、イコールで大企業というのが今までの定説でしたが、いわゆる「ベンチャー企業」にとってチャンスとなるのも「電動バイク」という新たなジャンルの特徴です。

 実際、この日の出展社の中にはバイクとは違う異業種からの参入したメーカーの方もチラホラと見受けられたのですが、そうした「新たな血」とも呼べる流れが業界に刺激を生み出すことは、いつの時代でも変わらぬ節理なのかもしれません。

 たとえば、この日の出展車両の中には1台のカスタムとして見ても新たなアイデアを感じるものが多かったのですが、それはきっと固定概念に縛られていないからこそのもの。そうしたことを感じたのも、イチ・バイクファンとしての発見でした。

 もちろん、今の「ガソリン内燃機」に慣れ親しんだ感覚と、それがこの先の時代に無くなってしまうであろうことに個人的に一抹の寂しさを覚えるのも正直なところなのですが、何はともあれ「面白く」「刺激的」なものであるなら、「EV」でも「ガソリン」でもいずれでも構わないというのが筆者の抱く正直な感覚です。この日のイベントは、そんな無限の可能性を感じさせるものだったように思います。

 当日はあいにくの雨模様と濃霧のため、アウトドアでの試乗会やEVレーサーのデモランなどにとって不利な状況となってしまいましたが、次回こそ晴天の下での開催に期待したいところです。

【了】

【画像】「電動バイクCAFEミーティング」に展示されたバイクの画像を見る(24枚)

画像ギャラリー

Writer: 渡辺まこと(チョッパージャーナル編集長)

ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。

最新記事