【バイクのニュース × MOONEYES コラボ企画】“YAMAHA PAS City V”カスタマイズの道~Vol.4~”1.75=1 3/4は大間違い! 壁を乗り越えろ! そして遂に……!!

アメリカン・カルチャーの伝道師とでもいうべき存在であるメーカー「MOONEYES」とバイクのニュースのコラボによる、ヤマハ「PAS」カスタム企画も4回目に突入。今回は選びだしたパーツを実際に組み込み、バランスを確認していきます。

大事なのは、いかにリカバリーするか

「Security is a great enemy.」

 安心は最大の敵である。こんな言葉を、僕(MOONEYES 広報 Pan スミ)が全体ミーティングで発言したら「お前が言うな!!」と被せ気味に返ってくるだろう。わかっている、つい先日44歳になったから自覚もアリアリだ。

ヤマハ「PAS CITY-V」カスタム企画でリーダー的存在を務める筆者(MOONEYES 広報 Pan スミ)

「安心」というより「油断」の方があてはまるかもしれない、そう「油断大敵」。思い返してみると「油断」ばっかりしていた人生、いやしている人生、油断ing Now……。

 だがしかし!(語気強め) そもそも油断している時なんて、そんな事に気づいているわけもない。

「いやぁ~、今日は一段と油断しているんですよ」なんて商談の滑り出しがあったら、誰も僕を信じてくれないだろう。

 結局何かしらをやってしまった後、天を仰ぎ、おでこを弾きながら「油断大敵!!」と感じるのだ。

 だから、だから、だから(必死!) 起きてしまった事にどう対応していくかの方が、より大事だと強く信じている。

……と、過去の失敗を強引に、肯定してみせた。気が済んだか?と自身に問いかけてみたが、ただただ虚しい。さぁ、今日はどうやって、リカバリーしていこうか。

カスタム企画も後半戦に突入、その前に……

 バイクのニュースとMOONEYES のコラボ企画 “YAMAHA Pas City V”カスタマイズの道も4回目となりました。

 絶賛毎週更新中!! 息継ぎ無しで25m泳いでみました! みたいな感じですね。ターンして後半戦に突入となります。

 前回は、045サイクルの佐々木様とミーティングを繰り返しパーツを選択、その後 MOONEYES Signs & Pinstriping Studio の Hiro “Wildman” Ishii に完成形のレンダリングデザインを依頼したところまで進めました。

 いやぁ贅沢!! 僕が個人所有している自転車のカスタムの時とは、わけが違う!! 全てがスムーズ&スマートです。自分はほぼ何もしていないのに、周りの方々のお陰でだいぶ浮かれてきています。
 
 夏祭りの御神輿の上に乗り、舞っているかのような気分。いや? そんな社交的ではない僕は。ロケット打ち上げの司令官的な気分。いや、そんなクールに業務を遂行出来る人間でもない。

 まぁ良いでしょう! ここまでは順調に進んでいます。僕は、バラして、USAにタイヤをオーダーだけかもしれませんが、沢山の人たちとお話しし、皆さんのお知恵とご協力のお陰で、この企画も今日を迎えています。

 そう! そこなんですよ!!

 時々聞かれる事もあるのですが、「広報って何をする人なの?」という部分について。正直、家族ですら僕が何をしているのかわからない部分が多いかと思います。横浜市本牧にある MOONEYES Area-1, MOON Cafe の店内でお客様をお待ちしている訳でもありません。Mail Order Division(通信販売)でお客様のご対応をしている訳でもございません。そう考えると、MOONEYES の中で、ほぼ謎の存在かと思われて当然かもしれませんね。良い機会かどうかも判断出来ませんが、Let’s 脱線しましょう。お付き合いください。

 物凄くザックリとご説明をすると、MOONEYES広報部署 “MOON Space Agency(以下MSA)” は、MOONEYES の中から情報を作り、発信をするのがお仕事になります。

MOONEYES広報部署 “MOON Space Agency。MOONEYES の中から情報を作り、発信をする役割を担っています

「種をまきなさい」入社当時、MOONEYES 代表 Shige Suganuma から良く言われていた言葉です。「モノではなく夢を売る」というのが、Shige Suganuma の理念になりますので、MSA は夢の種を広く蒔いていかなければなりません。

 そして、発信するという一方通行の流れだけではなく、社外の方達と沢山お話しをして情報を吸収する事。そこで生まれた企画を社内に報告し、新しい情報を考えカタチになったモノをお客様に発信し、自身も楽しむ。この流れを繰り返す事によって、MOONEYESの中と外の世界を繋げるハブ的な役割を遂行する事も大事なお仕事になります。

 もう一つ大事なのが、社内に存在する沢山の部署を、横方向で繋ぎ、強いチカラを作っていく事。イベント開催や出展、商品企画から販売促進など一致団結したブレない部分を作り、MOONEYES という存在を、ブランディング含め、広めていく。

 これが MOONEYES広報部署 “MSA(フランス語で発音すると”エム・エス・アー”。誰も言った事ないですけど、ちょっとだけ言いたい願望はあります)”のお仕事になります。

 ん~物凄い壮大な事を言っているようで、少し不安ですが間違えてはいないでしょう。偉そうに言っていますが、まだまだ蒼い広報力なのでどうか暖かい目でみてください。

 一般的に「広報、プレス、PRプランナー」の方達は、ニコニコと笑顔で自社のあらゆる事を紹介するイメージを持たれていると思います。僕も入社当時「あんなに明るくなれるのかな?」そう思っていました。でも、広報スタッフに必要になってくるのは「楽しい事を考える事」だと僕は信じています。ひたすらに楽しい事を考え、企み、イメージした事をカタチにしていく。その過程で悩んだり、苦しんだとしても別に構いません。最終的にお客様と一緒になって爆発的に楽しくなれば良いんです。

 そう、今回のこの企画もまさしくそうじゃないですか! 沢山の人たちとお話しし、皆さんのお知恵を頂きながら楽しい事を考え、YAMAHA PAS City Vをカタチにしていくのです!!

 ふぅ……もう脱線というか、違う行き先へ走り出しそうな気配もしていましたが、なんとか無事戻ってまいりました。PAS の話を進めましょう。

餅は餅屋、組み立ては信頼のおけるショップで

 今回、向かった先は、横浜市磯子区にある「オートショップトヨシマ」様になります。何を隠そう、僕が5年前 YAMAHA PAS を購入した自宅からほど近い我が街の自転車屋さんになります。

YAMAHA PAS City Vのカスタムに協力してくれた横浜市磯子区の「オートショップトヨシマ」様

 僕が普段乗っているVintage の自転車は自分でバラして、自分で組む事もありますけど、今回は、電動アシスト自転車です。モーターや車速センサーなど、開発されたYAMAHAの皆様の技術の結晶の部分が沢山あります。僕が「はいはいはい、これね~、あーらよっとぉ」なんて適当に組んで、とんでもない事にはしたくないのです。ここは、しっかりと、電動アシスト自転車を扱っているプロの方のご意見をお聞きしながら、しっかりと安全に組んでいきたいというのが一つ!!

 そしてもう一つ!! 今回の企画について当初から考えていたのは、「誰にでもイメージ出来て、読んで頂いた皆様自身で、楽しめそうな企画」にしたいと考えていた事。フレーム延長や加工、タイヤサイズもノーマルから全く違うモノに変更などなど、大掛かりなカスタムをするつもりはありません。

 僕のようなごく一般的な普通の人間が、取り組める範囲で楽しんでいく事を見て頂き、「自分でもやってみようかな」「MOONEYES の Pan スミはこうしているけど、自分ならこうするな」と思って一緒に楽しんで貰うのが理想だと考えています。一人で楽しむのも良いと思います。ただ、わからない時に自転車屋さんに色々教えてもらいながら、進めていく事は、安全の部分でも大切ですし、何より自身の知識も広がり楽しいはずと思ったのです。

 レンダリングデザインを担当した MOONEYES Signs & Pinstriping Studio Hiro “Wildman” Ishii と一緒にオートショップトヨシマ様に到着!

YAMAHA PAS City Vのカスタムに協力してくれた横浜市磯子区の「オートショップトヨシマ」様。代表の豊島様はバイク含めカスタマイズに対して柔軟な知識と経験をお持ちです

 色々なモノが外れたフレームと、これから取り付けをお願いするバラバラのパーツを前に、今回の企画の趣旨と自分の熱い思い(ここは無駄に迷惑な部分です)を代表である豊島様にご説明していきます。以前、こちらで PAS を購入している事はあるものの、いきなりこんな状態の自転車を持ち込んで大丈夫かな? と少し不安はありましたが、豊島様もバイク含めカスタマイズに対して柔軟な知識と経験を持っている方だったので安心しました。

YAMAHA PAS City Vのカスタムに協力してくれた横浜市磯子区の「オートショップトヨシマ」様。代表の豊島様はバイク含めカスタマイズに対して柔軟な知識と経験をお持ちです

 ここで、写真を観て、「なんでピンストライパーであるWildman 石井さんが一緒にいるの?」と疑問を抱いた方は相当鋭い!! 僕の進行具合が心配でついてきてくれたのか? 違いますよ失礼な! まぁちょっと合ってるけど。 実は、代表の豊島様とMOONEYES Signs & Pinstriping Studio Hiro “Wildman” Ishii は中学時代からの同級生なのです。

中学時代からの同級生の豊島様とMOONEYES Signs & Pinstriping Studio Hiro “Wildman” Ishii

一安心と思いきや、思わぬトラブルが……

 持参した全てのパーツを預け、あとは組み上がった後、全体的なバランスを考えて仕上げていく段階に入ります。よっしゃー!! 遂にカタチになっていくぞぉー!! と思っていた時、Wildman からの一本の着信が入りました。

「スミ君が持ち込んだタイヤは組めないって豊島君から連絡が来たよ!!」

えぇ~!! うぇ~!! ウソー!!

YAMAHA PAS City Vの純正が24×1.75であるのに対し、カスタム用に用意したタイヤは24×1 3/4。計算上は同じですが……

 もともと Yamaha Pas City V が履いているタイヤは、24×1.75、僕が USA でオーダーしたタイヤは、24×1 3/4……。分数計算間違えたのかなと1 3/4 を何度、アタマの中で考えても 1.75 = 1 3/4 になります。44年培ってきた僕の薄い算数の知識が、根元から崩れ落ちそうです。なんでだ? なんで? 今まで個人的に所有してきている自転車のタイヤサイズで間違えた事ないけどな。グルグル考え始めても埒があかないので調べ始めます。

 ぬぉ~自転車のタイヤって規格が何種類かあるのかー!!
 
 YAMAHA PAS City Vで採用されているタイヤは、Hooked Edge 規格。自転車全体に占める割合は約20%で、アメリカで生まれた規格。サイズ表記の単位は小数点表記になります。
 
 それに対して、僕が USA にてオーダーしたタイヤは、Wired On 規格。自転車全体に占める割合は約80%で、イギリスで生まれた規格です。サイズ表記の単位は分数表記。
 
 もう何がイギリス生まれで何がアメリカ生まれなのか、わからなくなってきますね。日本生まれの僕がアメリカにオーダーしたタイヤはイギリスで生まれた規格のタイヤで、目の前にある Yamaha Pas のタイヤはアメリカで生まれた規格のタイヤでした……。上手い具合に良いとこどり出来ずに、見事に失敗した自分を恥るしかございません。

 ここで、今回の冒頭に戻るわけです。天を仰ぎ、おでこを弾きながら「油断大敵~!! 恐るべし自転車タイヤ規格……ガホッ……」となったわけです。

 とはいえ、何とかするしかありません。僕がイメージしていたのは、PAS City Vの既存のタイヤの太さを変えずに Whitewall Tire にする事です。ノーマルのガムウォールのタイヤも良いのですが、なるべく今回は、色を入れたくありません。その理由として、フレームの質感のあるシルバーと、MOON Disc を最大限に強調したいと考えていたからです。Black, Silver, そして Sharp な印象を連想させる White で PAS City V の全てを構成していく事。そうなるとタイヤは Whitewall Tire しかないと決めていました。諦めが悪い駄々っ子広報なのです。

 もう一度、早急に探すしかありません……しかし、これが Hooked Edge 規格でなかなか見つからないんです。
 
 そもそも24インチの自転車の絶対数も少ないのかもしれませんが、そこから Whitewall となるとますますありません。簡単に手に入ると思っていましたが、需要が無くなっているのか全然見つけられません。諦めず毎日、毎日空いている時間を使ってひたすら探し、携帯を握りしめたまま寝落ちする事、数日。またしてもWildman から着信が入ります。

「豊島君が、自転車の部品問屋さんで廃盤になっていたタイヤの在庫を見つけたよ!! 」

 1万パーセント僕には出来ないミラクルに今回も助けられました。願えば叶う。まさか、豊島様にリカバリーして頂けるとは……。これから一生、豊島商店様の方向(自宅から北東方向)に足を向けて寝られません。

ついにパーツ装着後の車両に初対面

 そして感動のご対面!! ドーン!!! (左が初対面時、右がミラクル達成時)

カスタム前のPAS City V(左)とカスタムパーツ装着後の状態(右)※作業途中のためブレーキなどは未装着

 いやぁ~対面する前からイメージは出来ていたんですよ? 何度も何度もめちゃくちゃ妄想しましたし、Wildman に完成予想図のレンダリングデザインを描いてもらっていますからね。
 
 ただ、実際に豊島様が組んでくれたPAS City V を見るとですね、痺れるんですよ。例えるならですよ? 散々僕がモノマネしながら歌っていたら、ステージの後ろからご本人登場!! 本当は本物出て来るんじゃないの? と思ってたけどやっぱり本物を見れて感動!! みたいな感じです。さっぱりだな……例えが……酷い。良いんですよ、最高なんです。

 涙が出そうなくらいイメージ通りです。

 広報という職業柄沢山の方とお話しする機会がありますが、本当に僕はいつも沢山の人たちに助けられています。

 沢山の方達に支えられて第4回目も終了を迎えられました。読んで頂いた皆様にもお礼申し上げます。

 さぁここからですよ!!

 残りもいよいよあと2回です。最終回は完成お披露目って事を考えると残り一回で全てを仕上げていかなければ!!

 と、その前に僕はまずミスオーダーしてしまったタイヤの件を会社に報告しに行ってまいります。

 このタイヤは将来的に何か別の自転車を作るキッカケになるでしょう。いやなります。そうしないとマズイ。数年後の僕がリカバリーするしかないのです。

結果としてミスオーダーとなったタイヤ。将来、リカバリーするしかありません

 その時は、熱く語るしかないな。「自転車のタイヤって規格があってな、ここで間違っていたらダメなんだよ、油断大敵って言うだろ?」

 又来週~!!!

MOONEYES 広報 Pan スミ

〈次回予告〉遂に出番だ! ホームセンターサラリーマン!! Go! with MOON!!

【了】

【画像】いよいよ完成が見えてきた! ヤマハ「PAS CITY-V」カスタムの画像を見る(13枚)

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