今話題のキャンプツーリングには、一体何が必要なのか?
コロナ渦の続く昨今、密を避けられることもあり、年々キャンプ人気、バイク人気は高まっています。また、ソロでも複数人でも楽しめて、アウトドアな趣味であるバイクとキャンプは共通点が多いです。キャンプには必要な道具がありますが、バイクで移動するキャンプツーリングでは、積載量が限られてきます。それではキャンプツーリングではどういったギアを選べばいいのでしょうか。
キャンプツーリングって何?
キャンプツーリングとは、バイクでキャンプ場まで移動し、キャンプを楽しむ行為です。キャンプはもちろん、キャンプ場までの移動もツーリングとして楽しめるので、一粒で二度おいしい趣味とも言えます。
自分のペースで行動できるソロキャンプツーリングを楽しむも良し、マスツーリングやタンデムツーリングでのキャンプツーリングを楽しむもよし。また、キャンプ場だけ指定して、現地までは各々ソロツーリングを楽しんでも良いでしょう。
キャンプ場の場所によっては、ワインディングなどツーリングとして魅力的な道を通る場合もあります。現地で購入した食材をその場で調理し食事する楽しみや、泊まりならばお酒を楽しむこともできます。近くに温泉施設があれば、道中の疲れもリフレッシュできるでしょう。
風や温度やにおいを感じ、自然に触れ、自分の力でやり遂げることの達成感。キャンプツーリングは身一つで様々な魅力を感じることができる趣味と言えます。
キャンプツーリングには何が必要?
キャンプツーリングにかかわらず、普段のツーリングでも、できるだけ荷物をコンパクトにまとめているライダーは多いのではないでしょうか。バイクの積載量はシビアです。いつものツーリングに比べて荷物が多くなるキャンプツーリングでは、キャンプ道具はコンパクトかつ軽量なものを選びましょう。また、バイクの積載量を増やす工夫をすることもオススメです。
まず最低限必要なキャンプ道具は、テント、シェラフとマット、テーブルとイス、ガスバーナーとガスボンベ、クッカーと焚火台、ランタンなどが挙げられます。泊まりのキャンプの場合は就寝アイテムであるテントとシュラフ、マットを使用しますが、日帰りであればそれらの代わりにタープを使用しても良いでしょう。
休憩や食事をする時のために、テーブルとイスも用意しましょう。最近のキャンプ用品はキャンプツーリング向けのものや、コンパクトかつ軽量に持ち運びできるものが各メーカーから多く販売されています。人数や体格、季節に合わせたものを選ぶこともポイントです。お湯を沸かす時や、食事を作る時には、ガスバーナーとボンベを使用します。使用するクッカーに合わせてガスバーナーのタイプを選ぶと良いでしょう。
そして、キャンプの醍醐味といえば焚火が挙げられるのではないでしょうか。山火事の危険や自然への影響などの観点から、地面の上での焚火は原則禁止になっているキャンプ場も多く、そのため、楽しみたい場合は焚火台を持参しましょう。こちらもコンパクトに折りたためるタイプが販売されています。
キャンプ場の夜は明かりがなく非常に暗いので、ランタンも忘れずに持っていきましょう。必須ではありませんが、バイクにUSBソケットがついていない場合は、太陽光で充電できるソーラーパネルやモバイルバッテリーを持っていくと、スマートフォンなどの充電ができてとても重宝します。
キャンプ場の地面は未舗装なことも多く、バイクのスタンドが柔らかい地面にめり込んでしまいバイクが転倒する可能性もあります。バイクの転倒防止対策としてスタンドホルダーを準備しておくとなお良いでしょう。
キャンプツーリングに行く時は、準備した荷物をバイクに積み込まなくてはなりません。トップケースやシートバッグ、サイドパニアがあると便利です。また、ツーリングコードやネットを使用して、バイクのタンデムシート部分やリアキャリア、あるいはトップケースやサイドパニアに荷物を固定することで積載量を増やすという手もあります。
ネットやコードを使用する場合は厳重に固定して、走行中のズレや荷物の落下がないように十分に気をつけます。最初は最低限必要なギアを揃え、キャンプツーリングに慣れたところで、少しずつ自身のバイクやキャンプスタイルに合うギアを揃えていってもいいかもしれません。
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ツーリングしながら目的地へ向かい、現地ではキャンプを楽しむ。そしてキャンプ場から自宅へ帰る道のりもツーリングになる。キャンプツーリングはバイクとキャンプを一度に楽しむことができます。愛車と一緒に自然の中で一晩を過ごす経験は、普段のツーリングとはまた一味違う、新たなバイクの魅力を発見できるかもしれません。
キャンプ用品はキャンプツーリング向きのものも販売されています。折りたたむとコンパクトになるもの、軽量な素材のもので、自身のバイクに積載できるものを用意しましょう。普段のツーリングに変化をつけたい、アウトドアに興味があるライダーはキャンプツーリングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【了】