イタリアの自転車メーカー「ピナレロ」のハイエンドモデル「DOGMA F」 新型の完成車はお値段もそれなり!
イタリアの自転車メーカー「PINARELLO(ピナレロ)」のハイエンドモデル「DOGMA F(ドグマ・エフ)」にシマノ最新コンポーネントを搭載した完成車がリリースされました。
イタリアンブランドの雄、ピナレロのハイエンドモデルはお値段も……
イタリアの自転車メーカー「PINARELLO(ピナレロ)」は、1950年代の創業以来、レーシングバイクを中心にロードバイクやトラックバイクなどを製造しています。

レースに造詣が深く、フランス、イタリア、スペインなどを舞台とするレース(ツール・ド・フランス、ジロ・ディタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャなど)では過去に12回も総合優勝に貢献。トッププロが求める性能に、これまでの経験と技術を駆使して応え続けています。そんなブランドだけに、優れた技術はもちろん使用している素材も超一流です。
ここに紹介するプロユースの最上級モデルである「DOGMA F(ドグマ・エフ)」は、風洞実験によって積み重ねられたデザインにディスクブレーキを追加しつつも、さらに空気抵抗が小さくなるよう設計をブラッシュアップ。前世代よりも4.8%も向上しているといいます。
また、東レの「T1100-1Kカーボン」という、最高峰といわれる高弾性なカーボン繊維が用いられ、非常に軽量かつ十分すぎる剛性と強度を確保しています。
そのパフォーマンスは供給させるチームの活躍を見れば一目瞭然。先日の東京2020オリンピックでは、個人ロードレースで金メダルを獲得、トラックレースの団体競技でも世界記録(もちろん金メダル獲得)に貢献しています。

その「DOGMA F」に、2021年9月1日正式発表されたばかりのシマノ新型コンポーネント「DURA-ACE(デュラエース)」9200系を搭載した完成車がリリースされました。その価格(消費税10%込み)は181万5000円!! 標準で装着されるホイールやタイヤも一流ブランドというフルレーシングスペック、バイクの実績と性能からすれば納得のプライスですが、まさにドリームバイクという存在ではないでしょうか。
【了】
Writer: 山本健一
サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。