核戦争回避に貢献した“平凡セールスマン”スパイの実話『クーリエ:最高機密の運び屋』

核戦争を回避するために選ばれたのは一人の平凡なセールスマンだった!? 驚くべき実話をベネディクト・カンバーバッチ主演で映画化した『クーリエ:最高機密の運び屋』が、2021年9月23日(木・祝)より全国ロードショーされます。

実話をベースにした緊迫のスパイ・サスペンス

『SHERLOCK(シャーロック)』(2010年~)では名探偵ホームズ、『ドクター・ストレンジ』(2016年)では魔術師、『エジソンズ・ゲーム』(2019年)では稀代の発明家エジソンと、エキセントリックな役柄を演じてきたベネディクト・カンバーバッチが、今度は実在したスパイ役に挑戦しました。しかし、『007』のジェームズ・ボンドのように頭脳戦も肉体戦もこなし、あらゆる乗り物や銃火器を扱い、隙きあらば美女と肌を重ねる……ようなスパイではありません。

『クーリエ:最高機密の運び屋』(c) 2020 IRONBARK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 1960年代の驚くべき実話を基にした映画『クーリエ:最高機密の運び屋』でカンバーバッチが演じるのは、東欧諸国に工業製品を卸すセールスマンのグレヴィル・ウィン。もちろんスパイの経験など一切ないのですが、ある日突然CIAとMI6の職員から、ソ連軍参謀本部情報総局のオレグ・ペンコフスキー大佐と接触して同国の軍事機密を西側に持ち込んでほしいと依頼されます。平凡なセールスマンであるグレヴィルは、モスクワとロンドンを行き来しても怪しまれない理想的な人物だったのです。

 本作では、お世辞にもスタイリッシュとは言えない野暮ったい風体のウィンをカンバーバッチが好演しているわけですが、彼がオレグから入手した機密の数々は、結果的に1962年のキューバ危機を回避することに大きく貢献します。最初は渋々任務をこなしていたウィンも、やがてオレグと深い友情を築いてゆき、最終的には彼の亡命のために命をかけるほどの関係になります。冷戦当時のヒリヒリとした空気は手に汗を握る緊張感ですが、この破天荒なミッションが実話だというのだから驚きです。

『クーリエ:最高機密の運び屋』(c) 2020 IRONBARK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 もちろんウィンはセールスマンですから、激しい銃撃戦やカーチェイスなどは皆無。かのジェームズ・ボンドは10月1日(金)公開の最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でトライアンフのスクランブラー1200“007カスタム”を駆っていますが、エンタメ的な緊張感はボンドに任せておくべきでしょう。世界を、家族を、そして友を救うために危険な任務に挑んだ実在の男たちの生きざまを描く『クーリエ:最高機密の運び屋』は、2021年9月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショーです。

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