原付の維持費は年間どれくらいかかるのか?

原付の購入を検討している方や、免許を取得しようとしている方にとっては、維持費が気になるところです。原付の維持費は、年間どれくらいかかるのでしょうか。

原付の維持費は年間どれくらいかかるのか

 原付には排気量50ccまでの原付一種と125ccまでの原付二種がありますが、同じような内容が多いため、原則として両方合わせて紹介します。

原付一種と原付二種の年間維持費は、合計約8万円~8万7000円が目安

■原付の維持費としてかかる金額(年額)
軽自動車税:原付一種2000円 原付二種2400円
自賠責保険料:原付一種・二種とも7500円
任意保険料:約2万円
ガソリン代:約3万3000円 (年間1万km・燃費45km/L で試算)
2ストオイル代:約6700円 (年間1万km ・3000kmに1回交換で試算)
駐輪場代:6000円~1万2000円
メンテナンス費用:5000円

 合計約8万円~8万7000円をおおよその目安に、資金を準備しましょう。次に、それぞれの項目の詳細を解説します。

4月1日時点の所有者に課税される軽自動車税

 原付にかかるのは市町村税である軽自動車税にあたり、4月1日時点の所有者に課税されます。自動二輪も含め排気量によって税額が異なるため、排気量の異なる原付一種と二種では、税額が変わってくるのです。原則として5月末まで、年額を一括で納付しなければなりません。

 自動車重量税は、車両の重さや新車登録からの経過年数に応じ課税されるものですが、原付一種・二種とも排気量が125cc以下のため重量税はかかりません。自動車損害賠償責任保険を略して自賠責保険といいますが、法律で加入が義務付けられているため強制保険とも呼ばれています。

 自賠責保険料は原付一種・二種共通で、加入期間によって保険料が定められていますが、契約期間は最長60カ月で、長期で契約するほど保険料は割安になります。実際の保険料は以下の通りになります。

■ 原付一種・二種共通自賠責保険料
12カ月:7500円
24カ月:9950円
36カ月:1万2340円
48カ月:1万4690円
60カ月:1万6990円

 もし自賠責保険が切れたまま運行した場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金と免許停止の処罰・処分対象となってしまうのです。

 また、未加入の状態で事故を起こしてしまった場合、保険料は支払われないため莫大な損害賠償金を自己負担しなければならなくなります。車検と同時に自賠責加入を確認される251cc以上のバイクと異なり、原付や250cc以下のバイクでは自賠責保険の有効期限を自分で管理しなくてはなりません。

 任意保険は自動車と同様、任意という呼称ではありますが、十分な補償能力を担保するため加入しておきたいところでしょう。任意保険料は他の車種と同じく、補償内容をはじめとした契約内容により大きく変わります。今回紹介したのはあくまで一例なので、保険会社のホームページなどで見積をしてもらうことも可能です。

 また、自動車の任意保険に加入している場合は、本契約にファミリーバイク特約を付けることで原付の任意保険をカバーできる場合もあります。特約で追加される保険料と単独で加入する場合の保険料や補償内容を、あらかじめ比較しておくのも良いでしょう。

 原付バイクには一種、二種含め車検制度がないため、車検を受ける必要がありません。そのため中型・大型バイクのような車検費用がかからず、中型以上でかかる5万~10万円程度の車検費用が節約できます。

原付一種、二種には、車検制度がないため自身でメンテナンスを行う必要があります

 一方、車検が必要ないということは定期的に点検を受けることがない、ということにもなるため、こまめなメンテナンスは欠かせません。消耗部品やオイルの交換は必ず必要になるうえ、不具合箇所の修理などのメンテナンス・修理をすることも十分考えられます。万全な状態で原付に乗るためには、ある程度のメンテナンス費用も考慮しておくと良いでしょう。

 原付はエンジン内のガソリンを爆発させてパワーを発生させるため、走行距離に応じ必要なガソリン代は増えます。原付のエンジンには4ストローク(以下「4スト」)と2ストローク(以下「2スト」)がありますが、このうち2ストエンジンでは、オイルも必要になるのです。

 2ストの場合、ガソリンとオイルの混合油を燃焼させて動力を発生させる、という燃焼方式になります。そのため2ストエンジン専用のオイルが必要で、ガソリンに混入するオイル代も頭に入れておかなければなりません。

 自宅敷地に原付を停められない場合は、駐輪場代が必要になることもあるでしょう。車庫証明の制度はありませんが、それと関係なく原付の保管場所は必ず確保する必要があります。

アパートやマンションなどに住んでいると駐車料金がかかる場合があります

 アパートやマンションなどに住んでいる場合、住まいによっては無料の駐輪場が用意されていたり、月額・年額等で駐輪場代を支払ったりします。物件により料金も異なり、上記の例では月額500円~1000円で試算しましたが、年額2500円や4000円という料金を設定するところもあるため、覚えておくと良いでしょう。

※ ※ ※

 条件によって異なりますが、原付は自動二輪と比べ税や車検費用などが大きく異なるため、経済的な乗り物ともいえます。その一方車検がないことで、自賠責保険の更新を忘れることも考えられるでしょう。原付は定期点検も義務付けられていないため、いざメンテナンスをするとき、場合によっては驚くぐらいの修理費用がかかるかもしれません。

 また、経済的だからといっても、税金や自賠責保険料など法的に支払い義務があるものは節約できない点にも注意が必要です。万が一の補償に備える任意保険料や、性能を維持するためのメンテナンス経費を惜しんでもいけません。

 それよりもしっかりとした資金計画のもと、お金のことを心配せずに日常走行を楽しみたいものです。

【了】

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