創業130年を超えるイタリアのメジャー自転車ブランド 「ビアンキ」の2022年モデルは最先端だった

イタリアで現存する自転車のメジャーブランドとして最も古い歴史を持つ「Bianchi(ビアンキ)」が2022年モデルを発表しました。どのような特徴があるのでしょうか。

長い歴史を持つイタリアンブランド「ビアンキ」の2022年モデル

 イタリアで現存する自転車のメジャーブランドとして最も古い歴史を持つ「Bianchi(ビアンキ)」は、エドワルド・ビアンキ氏が1885年にミラノで自転車ショップをオープンしました。ちなみに歴史の長い世界最大の自転車ロードレース『ツール・ド・フランス』は1903年から大会がスタートしました。ビアンキも100年以上にわたってレースの世界で活躍を続け、現在においてもワールドクラスのチームがビアンキを駆り活躍をしています。

1940年代から1950年代に無双を誇ったファウスト・コッピが駆るビアンキの実車

 そのビアンキが2022年モデルを発表しました。ロードバイクでも特徴ごとにいくつかの分野にハッキリと分けられていいます。共通しているのは、ここで紹介する上位モデルには「Countervail(カウンターヴェイル)」というカーボン素材が積層内に埋め込まれていることです。

 この独自の素材は、カーボン繊維構造と粘弾性を持ち、フレームとフォークの剛性と強度を向上させながらも最大80%の振動を除去し、様々なライディングスタイルに対してより高いパフォーマンスを引き出します。

 軽量ロードバイクとして、トップモデルに君臨しているのが「スペシャリッシマCVディスク」というモデルです。

ビアンキ「スペシャリッシマCVディスク」(2022年モデル)カラーは写真の「Mermaid Scale Full Glossy」ほか2色

 ディスクブレーキ対応モデルとして再設計され、超軽量バイクから万能なオールラウンドモデルに昇華したとのこと。フレーム重量はなんと750gという軽さながら、ライダーのパワーに屈しない高い剛性を誇っています。価格(消費税10%込み)は完成車が107万8000円、パーツなしのフレームセットでは63万8000円です。

 空気抵抗の低い形状設計で「エアロロード」と呼ばれるカテゴリーのトップモデル「オルトレXR4CVディスク」は、オルトレシリーズの第4世代でこちらもディスクブレーキに対応するためブラッシュアップが施されています。

ビアンキ「オルトレXR4CVディスク」(2022年モデル)カラーは写真の「Graphite Race/CK16 shade+White Logo Full Glossy」ほか1色

 その優れた加速性能からヒルクライムにも対応できるという高いポテンシャルを秘めています。価格(消費税10%込み)は完成車が87万4500円、フレームセットが59万1800円です。

 オルトレシリーズの次弟「オルトレXR3CVディスク」は、上位モデルのパフォーマンスを引き継ぐセカンドグレードです。プロユースモデル譲りの操作性、加速性、そしてエアロダイナミクスなフレームデザインとなっており、スピードを求めるストイックなサイクリスト向けで、完成車価格(消費税10%込み)51万4800円からとなっています。

ビアンキ「オルトレXR3CVディスク」(2022年モデル)カラーは写真の「Graphite Race/CK16 shade+White Logo Full Glossy」ほか1色

 そしてロングライドや悪路などの走行に適したエンデュランスバイク「インフィニートCVディスク」は、一見してスペシャリッシマと似たフォルムですが、振動除去性能により、どんな場面においても安定した走行性能を発揮してくれます。完成車価格(消費税10%込み)57万2000円からとなっています。

ビアンキ「インフィニートCVディスク」(2022年モデル)カラーは写真の「DARK Turquoise Full Glossy」ほか1色

 2022年モデルではフレームのカラーリングがコーポーレートカラーでもある「チェレステグリーン」を採用しており、ほかにもビアンキらしさが光るお手頃な価格のスポーツバイクや、通勤・通学、スポーツバイク初心者に最適なクロスバイクなど、多数ラインナップしています。

【了】

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Writer: 山本健一

サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。

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