バイクの「足つき性」は、そんなに重要なのか?

バイクを選ぶ基準のひとつと言っても良いのが、「足つき」です。しかし、そもそも「足つき」とはどう言った状態のことを指すのか。

バイクの「足つき」とはなにか?

 バイクの「足つき」とは、ハンドルを握り、バイクに自然に跨ったときの足と地面との距離を指します。この地面との距離が自分の身体と合っていると、バランスをとりやすくなるのです。つま先が地面に付き、自然に安定している状態が「足つきが良い」と呼ばれる状態です。

バイクの「足つき性」とは、ハンドルを握りバイクに自然に跨ったときの足と地面との距離をいいます

 逆に、つま先をピンと伸ばし、無理してバランスをとろうとしているのは「足つきが悪い」といえる状態です。このような状態では、「立ちごけ」などの要因で転倒しやすくなってしまい、渋滞などの低速走行はかなり気をつかうことになります。

 バイクの「足つき」の良さを左右するポイントのひとつが、バイクのシート高です。シート高とは、地面からシートの一番低い位置までの直線距離のこと。シート高が高ければ高いほど、足が地面から遠のきます。

ホンダ「CB400SUPER FOUR(教習車仕様)」

 ただし人によって身長差があるため、目安を探すのは難しいでしょう。そこで目安として使用できるのが、教習車の数値なのです。教習所での足つきの感覚を目安として、気になるバイクのシート高を比較しましょう。例えば、普通自動二輪免許の教習車であるホンダ「CB400SF」は755mm、小型限定のホンダ「CB125F」は775mmなど、自分が乗ったことのあるバイクを基準とすると想像しやすいです。

 しかし、シート高だけで足つきの良さを判断するのは難しいのです。バイクの車幅やハンドル、バイクの重量など、実際に跨ってみないとわからないこともあります。個人の感覚によるのも大きいことから、「これが足つきの良いバイク」と一概に言うのは難しいでしょう。

「足つき」が良くなる方法として、前述したシート高を下げる方法を考えてみます。シート高を下げるには、大きく分けて2つの方法があります。

 まず1つ目は「あんこ抜き」と呼ばれる方法。これはシートの緩衝材「あんこ」を削ってシートを薄くし、高さを抑えるという方法です。そしてもう1つ、は「ローダウン」という方法があります。こちらはバイクのサスペンションを短い物に変え、バイク自体の車高を落としてシート高を抑えるという方法です。

足つき性向上を目的としたローシートは、メーカーから販売されている場合があります

 また、もっと手軽な方法として厚底の靴に変えてみる方法があります。靴自体の高さを盛ることで、バイクの外見を変えずに済むのです。経済的で導入しやすいため、足つきに悩んでいる場合はまずこちらの方法から試すのをおすすめします。

「足つき」が良くなることで得られるメリットとは

 まず1つ目は、安心感を得られることでしょう。「足つき」が悪いと不安定になりやすく、低速や停車時に立ちごけのリスクが高くなります。しかし、「足つき」が良くなればその不安も消えるため、周りの交通状況にも気を使いやすくなります。

バイクの足つき性の向上は、ポジションやシートを変更することでも良くすることができます

 また、バイク選びの幅が広がるという点もメリットといえるでしょう。例えば、憧れていたバイクを買ってみたが「足つき」が悪く、結局乗り換えてしまった…という方もいるかもしれません。しかし、「足つき」を良くすればそのような我慢をする必要もなくなります。「足つきは変えられる」ということを知っていれば、乗りたいバイクを諦めなくても良いのです。

 2つ目のメリットは、身体にかかる負荷が減るという点です。「足つき」が悪いと身体が無理をしてバランスをとろうとするため、身体に余計な力が入ってしまいます。しかし「足つき」が良ければ自然とバランスがとれるため、無理な姿勢になりません。これによって疲れが軽減され、ロングツーリングも億劫でなくなります。

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 ライダーを悩ませる「足つき」問題。解消方法として、シートやバイク自体の高さを変える方法がありました。中でも一番試しやすい方法として、厚底の靴に変える方法が挙げられます。

 また、「足つき」を良くすることによって得られる様々なメリットはどれも魅力的なものばかりです。「足つき」が変われば、ツーリングやバイクライフがもっと楽しいものになること間違いありません。

【了】

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