ついに時代が追いついた! 名作SFの理想的な映画化『DUNE/デューン 砂の惑星』

1965年に出版され、いまなおSFファンを魅了してやまない伝説的な小説を完全映画化。芸術的な高みにまで到達した映像美で観客を魅了する映画『DUNE/デューン 砂の惑星』が、2021年10月15日(金)より全国公開されます。

SFファン待望の完全映画化に文句なし!?

『プリズナーズ』(2013年)や『ボーダーライン』(2015年)で現代アメリカが抱える社会問題を痛烈に描きながら、SFジャンルにおける“未知との遭遇”を新たな視点で描いた『メッセージ』(2016年)や、1982年の映画化からカルト的な人気を誇っているSF映画の金字塔を見事に締めくくってみせた『ブレードランナー 2049』(2017年)などによって、世界中から期待と信頼を寄せられているドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、あの名作SFの映画化をついに成功させました。

『DUNE/デューン 砂の惑星』(c)2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

 1965年に出版されたフランク・ハーバートによるSF小説「デューン/砂の惑星」は、人類が銀河系の星々に移住し築き上げた帝国=惑星間で起こる、遥か未来の出来事を描いています。1984年には、鬼才デヴィッド・リンチによって初めて映画化。しかし「砂の惑星」の斬新なテクノロジー描写と壮大な世界観を2時間強の物語にまとめることは容易ではなく、お世辞にも満足できる内容とは言えませんでした。2000年代初頭に制作されたドラマ版は原作に忠実な内容で評価も高いのですが、いま観るとチープな映像とメロドラマ的演出で、いかんせん多くのSF映画ファンが没入できるものにはなっていません。

 そんなハードルの高い名作の映画化問題は、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によって、ついに決着したと言っても過言ではないでしょう。可能なかぎりロケ撮影にこだわった映像と最新のVFX技術は芸術的な高みに到達しており、「砂の惑星」の世界に違和感なく没入できるはずです。永らく愛されてきた小説ですから、旧訳版と新訳版におけるオリジナル用語や固有名詞などの変更に違和感を感じていた読者も少なくないのですが、本作では旧訳版表記に従っている部分も多く、そこは各々ですり合わせが必要になるところかもしれません。

『DUNE/デューン 砂の惑星』(c)2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

 主人公ポール・アトレイデス役のティモシー・シャラメをはじめ、その父であるレト公爵を演じるオスカー・アイザックや、母のジェシカを演じるレベッカ・ファーガソン、謎の女性チャニを演じるゼンデイヤなど、豪華なキャストも各々の役柄にマッチしていて、原作のイメージを損ないません。さらにバイカー的には、レトが治めるアトレイデス家の面々に要注目です。

 ハーレー・ダビッドソン愛好家として知られ、最新モデルのパンアメリカの広告塔にもなったジェイソン・モモアが演じるのは、ポールの兄貴分であるダンカン・アイダホ。大ヒットドラマ「ウォーキング・デッド」(2010年~)のダリル役で知られるノーマン・リーダスの人気番組「ライド with ノーマン・リーダス」にバイカー仲間として出演したジョシュ・ブローリンが演じるのは、ポールの武術指南を務めるガーニイ・ハレック。偶然ではありますが、生粋のバイカー2名が主要キャストを演じているのです。

『DUNE/デューン 砂の惑星』(c)2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

 原作ファンを満足させつつ、未読の観客も決して置いてきぼりにしないのが本作のすごい所。当然ながら映画1作で描ききれはしないので、3部作になるという噂も現実味を帯びてきましたが、きっと本作を鑑賞後には、何部作になってでも続けてほしい、と思ってしまうことでしょう。すべてのSF/映画ファンの“生まれて初めて観る映像”が満載の『DUNE/デューン 砂の惑星』は、2021年10月15日(金)より全国公開です。

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