美味しいアジフライを求めて走る旅 八咫烏のお導き!? 紀勢自動車道「紀北PA」で巡り会ったアジフライ定食
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえるお店を紹介します。三重県紀北町の紀勢自動車道「紀北PA」で見つけたアジフライ定食をいただきました。
これもなにかのご縁? 諦めかけていたアジフライに巡り会えた幸せ
美味しいアジフライを求めて走る旅、今回筆者(増井貴光)は『二輪睦・八咫烏(にりんむつみ・やたがらす)』というツーリングクラブが毎年行なっている熊野詣に同行し、紀伊半島の熊野へ行ってきました。このクラブは重要無形文化財保持者であり、ご自身もバイク乗りの大倉正之助さんが会長を務めています。

「熊野速玉大社」に現地集合ということで、向かう途中のお昼ご飯にアジフライをと思い、三重県の熊野市から和歌山県の新宮市までスマホで検索してみるものの、全くヒットしません……。移動しながら気にしていましたが結局見つからず。仕方なく道の駅で適当に済ませます。
後で地元の人に訊いてみたところ、確かな話ではないかもしれませんが、熊野灘のアジは小ぶりでフライなどで食べるほど大きくないようです。途中で活アジと書かれた看板を見ましたが、釣り餌のようでした。
集合場所に到着し、その日は「熊野速玉大社」から「熊野那智大社」を参拝して川湯温泉に宿泊しました。翌朝は小雨の降る中、10分ほど走って「熊野本宮大社」に参拝します。『二輪睦・八咫烏』は、熊野本宮大社の宮司さんから正式に認められているクラブでもあります。

クラブの名前にもなっている「八咫烏」ですが、古事記や日本書紀に登場する三本足のカラスで、神武天皇を大和国へ道案内したと伝えられています。そのため導きの神として信仰され、熊野三山の各社にはシンボルとしていたる所に八咫烏の姿があります。
熊野那智大社の境内にある御縣彦社(みあがたひこしゃ)には八咫烏が祀られており、また御本殿の前には神武天皇を道案内した八咫烏が熊野に戻り、石に姿を変えて休んでいると伝えられる烏石もあります。
さて、熊野本宮大社への参拝が終わり、現地解散となりました。山を降りて新宮市の国道42号から名古屋方面へ走ります。熊野市から「熊野尾鷲道路」を経由し、そのまま「紀勢自動車道」に接続します。雨が降ったり止んだりとあいにくの天気ですが、ここの道路はトンネルも多く、レインウエアを着なくてもそれほど濡れることなく走れましたが、雨が激しくなりそうなところでタイミング良く「紀北PA」(上下集約)に入りました。

雨雲レーダーを見てみると、激しく降ってきた雨も1時間ほどで止みそうです。少し早いですがお昼ご飯にしようとレストラン「種まき権兵衛家カフェレスト」へ入ります。券売機の前の黒板には、いくつかのメニューの中にミックスフライ定食と書いてありました。内容は、エビ、アジ、イカ、ホタテになってます。そうです。ようやくアジを見つけたのです!
さらに、券売機で他のメニューもチェックすると、ありました! 下段にアジフライ定食が!! あれだけ見つからなかったアジフライにようやく巡り会えました。これも八咫烏のお導きかもしれません。
出来上がりを待ちながら店内を見渡すと、このPAがある紀北町で獲れるマンボウのフライ定食と、ジャンボエビフライ定食のポスターが貼ってあります。やはり中京圏はエビフライ推しのようです。などと考えているうちにアジフライ定食が出来上がりました。

アジフライは2枚、サイズは普通(ちょっと小ぶりかな)、パーキングエリアだからとあまり期待はしていなかったのですが、これが美味い! 日本海(前回訪れた千里浜)に続いて身のしっかりしたアジです。小ぶりながら肉厚で食べ応えがあります。
アジフライと言えば、衣がサクサクで身はフワフワが美味しい、というのが一般的と思っていましたが、身の締まったアジフライも美味しいものです。ここ最近はこちらの方が好みになってきています。ちなみに、紀北町はマンボウだけでなく、アジも名産だそうです。
食べ終わって表に出ると、雨は上がっていました。自宅までは約500km、お腹もいっぱい、幸せな気分で走っていけそうです。おっと! 居眠りには注意ですね!
【了】

Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110







