軍艦を間近で堂々と見られる!? 横須賀の「ヴェルニー公園」にバイクで行ってみた

旧帝国海軍の時代から軍港として有名な神奈川県横須賀港は、現在アメリカ海軍と海上自衛隊の基地が置かれています。ツーリング途中でも気軽に訪れ、迫力ある艦艇を間近に見られる『ヴェルニー公園』に行ってみました。

のどかな光景? 海自と米海軍の艦艇が間近に見られる公園

 旧帝国海軍の時代から軍港として有名な神奈川県横須賀港は、現在アメリカ海軍と海上自衛隊の基地が置かれています。港の周辺では多くの軍用艦艇を見ることができますが、ツーリング途中でも気軽に訪れ、迫力ある艦艇を間近に見られるのが『ヴェルニー公園』です。

ヴェルニー公園から海に向かって左側には海上自衛隊横須賀地方総監部があり、逸見岸壁にはヘリコプター搭載護衛艦『いずも』が、奥の吉倉桟橋には護衛艦や砕氷艦『しらせ』の姿が見られることもある

 ヴェルニー公園は、電車ではJR横須賀線「横須賀駅」の改札口を海側に出てすぐの場所、横須賀市汐入町にある細長い公園です。バイクでは横浜方面から国道16号を走ってくると、いくつものトンネルを抜け、急に視界が開けて都会的な光景が見えたら、その海側に現れるという、とてもわかりやすい場所にあります。

 もともとは「臨海公園」という名称でしたが、2001年にフランス式庭園の様式を取り入れて装いを新しくした際にヴェルニー公園となりました。これは江戸時代末期に横須賀製鉄所の建設など日本の近代化に貢献したフランス人技師レオンス・ヴェルニーに由来します。公園内には「ヴェルニー記念館」があり、ヴェルニーの功績を紹介するとともに、当時製鉄所で使用されていたスチームハンマーなど、貴重な機械を見ることができます。さらに「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」でも、横須賀の歴史と製鉄所の歩みを紹介しています。

ヴェルニー公園にはボードウォークが整備され、海沿いの散策を満喫できる。バラが多く植栽されたフランス式庭園も見どころのひとつ

 しかしこの公園の最大の見どころは、何と言っても港に係留されている海上自衛隊やアメリカ海軍の艦船をびっくりするぐらい間近に見られることです。公園から海へ向かって左側には海上自衛隊の横須賀地方総監部と逸見岸壁があり、入港していればヘリコプター搭載型の大型護衛艦『いずも』などをじっくりと見ることができます。その奥には吉倉桟橋も見え、イージス護衛艦や、冬場以外は運が良ければ南極観測に使われる砕氷艦『しらせ』のオレンジとクリーム色に塗られた船体を見られることもあります。

 正面はアメリカ海軍の基地(横須賀海軍施設)ですが、海上自衛隊の潜水艦部隊が使用しており、停泊していれば黒くのっぺりとしたくじらのような独特の船体をじっくりと眺めることができます。その奥には、少し遠くなりますが、アメリカ海軍の巡洋艦などが停泊しているエリアも望めます。艦には星条旗が掲げられており、自衛隊の艦艇より少し明るめのグレーに塗られているのが見分けるポイントで、両者の違いを探してみるのも面白いですね。

公園の正面、海を隔てたすぐ先はアメリカ海軍の基地。ミサイル巡洋艦などが停泊している姿を見られる

 公園の中央には約2000本のバラが植えられているバラ園があり、春と秋、5月から6月と、9月から10月に見ごろを迎えます。また、園内には2カ所のさくら広場もあり、春にはお花見も楽しめます。

 そのほかにも公園内には戦艦『陸奥』の主砲をはじめ、旧帝国海軍関係の碑がいくつもあるなど、歴史を感じさせるものが多くあります。また、公園の中程にあるカフェレストラン『コルセール』には、横須賀名物の「よこすか海軍カレー」や潜水艦を模した「サブマリンドッグ」など、ここならではのメニューがあり、テラス席からは港の艦艇を見ながら食事が楽しめます。

 バイクで訪れた際には、すぐそばのショッピングモール『コースカ ベイサイド ストアーズ』脇に3時間まで無料の駐輪場があるので、安心して軍艦ウォッチングや公園散策が楽しめるでしょう。

公園の東側に隣接するショッピングモール『コースカ ベイサイド ストアーズ』には駐輪場があり、3時間まで無料となっている

 基地のある街に住んでいる人にとっては日常の光景かもしれませんが、なかなかお目にかかる機会のない軍用艦艇に「えっ、こんなに近くから見てもいいの?」とビックリするくらい接近できるのがヴェルニー公園の魅力でもあります。その日によって停泊している艦艇が違いますが、だからこそ再訪する楽しみもあります。三浦半島ツーリングとセットで、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

【了】

【画像】横須賀『ヴェルニー公園』から見た艦艇の写真を見る(13枚)

画像ギャラリー

Writer: 野岸“ねぎ”泰之(ライター)

30年以上バイク雑誌等に執筆しているフリーライター。ツーリング記事を中心に、近年はWebメディアで新車インプレッションやアイテムレビューも多数執筆。バイクツーリング&アウトドアを楽しむ『HUB倶楽部』運営メンバーの1人。全都道府県をバイクで走破しており、オーストラリア、タイ、中国など海外でのツーリング経験も持つ。バイクはスペックよりも実際の使い勝手や公道での走りが気になるキャンプツーリング好き。

最新記事