美味しいアジフライを求めて走る旅 江ノ島「いのうえ」は昔ながらの裏路地で地魚を堪能できるお店だった

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえるお店を紹介します。神奈川県の江ノ島にある「いのうえ」でアジフライ定食を頂きました。

見どころが多い江ノ島、漁師町の食堂で身の締まったアジフライを堪能

 美味しいアジフライを求めて走る旅、今回は都内からもアクセスしやすいメジャーなツーリングスポット、神奈川県の江ノ島へ行ってきました。江ノ島はその名の通り島ですが、「江ノ島大橋」を408m走れば渡れてしまうこともあり、あまり「島に来たぞ!」的な感覚はありません。

表通りから一本入った裏路地に面する「いのうえ」。ご主人のご好意で店先にバイクを停めさせていただいた

 かつて干潮時は砂州を歩いて渡れた時代もあったようですが、一般的には渡し船で渡っていたそうです。明治時代には人が渡るための橋が造られましたが、台風などですぐに壊れてしまうため、簡素な作りだったとか。昭和24年に初めてコンクリートの橋脚で建造された「江ノ島弁天橋」(人道橋)が完成し、昭和39年の東京オリンピックでセーリング競技の会場となったことで、車両専用の「江ノ島大橋」が架かりました。車やバイクで気軽に渡れるようになって観光地として栄えてから、まだ60年ほどということです。

 さて、訪れた日は天気が良かったこともあり、平日ながら表通りは多くの人で賑わっていました。目的のお店は、あまり人の入って来ない裏通りにあります。この通りは観光地とは思えない風情があり、地元の魚が食べられる食堂が何軒か並んでいます。そのなかで「いのうえ」にお邪魔しました。ここは漁師町で地元の人が食べに来るような雰囲気です。

観光地らしさがない漁師町の食堂的な店内。壁には江ノ島の歴史を物語る写真が飾られていた

 店内の壁に掛けられた「お献立」を見ていると、その上に飾られているイセエビの剥製が目につきます。「重量 1900g」と書かれており、ほぼ2kgという大きさには驚きですが、それが江ノ島で獲れたことにもビックリです。

 短冊の品書きには「江ノ島産 伊勢えび刺し」もありましたが、ここはブレずに「あじフライ定食」で行きます。お献立の一番最初に書かれてあることもあって期待大です。オーダーすると、その日は「生しらす」も入荷しているとのことなので、定食に小鉢で追加、更に品書きを見て気になった「しらす沖漬け」もお願いしてしまいました。

 まず「しらす沖漬け」がやってきました。大根おろしとワサビでいただきます。初めていただきましたが、これは美味い! ご飯のおかずというより、間違いなく日本酒のアテです。続けてやってきた「生しらす」も新鮮で美味。時期やお店によるのかもしれませんが、ごくたまに苦味を感じることがあり、釜揚げの方が美味しいのでは、と思う筆者(増井貴光)ですが、この生しらすはそれに該当せず、ご飯と一緒に掻き込みたくなる美味しさです。

綺麗に揚げられたアジフライ2尾に、ご飯、みそ汁、小鉢2品の「あじフライ定食」(1100円)

 新鮮な生しらすの味を堪能したところで、メインの「アジフライ定食」がやってきました。皿には少し大きめのアジフライが2尾、ご飯とみそ汁のほか、もずく酢と切り干し大根の小鉢がセットになっています。

 アジフライは衣厚めでサクサクです。身はどちらかというと締まっています。これで「アジフライの身は、東は柔らかく、西は締まっている」という筆者の説が崩れました。食べ応えのあるアジフライでした。

 お店の様子やメニューの内容から、バイクで昼ごはんを食べに来るのも良いですが、公共交通機関を使って夕方早めに来て、刺身や魚料理を肴に一杯やりたいと思ったお店でした。江ノ島産のイセエビも食べてみたい……。

 食後は江ノ島を散策します。バイクは駐輪場に停め、参道から「エスカー」を乗り継ぎ江島神社の弁財天などを経てシーキャンドルのある頂上へ。ここからは徒歩で島の裏側に向かいます。

帰路も「江ノ島大橋」を渡って本土へ。東京2020でも江ノ島がセーリング競技の会場となり、それに伴い3車線化された

 見所がたくさんある江ノ島ですが、カップルや家族連れが多く、オジサン1人だと少々肩身が狭いです。シーキャンドルからの展望も捨て難いのですが、そこは飛ばして関東地震で隆起した稚児ヶ淵でしばらく海を眺め、寒くならないうちに家路につきました。

■いのうえ
所在地:神奈川県藤沢市江の島1丁目7-5
営業時間:11時から20時(不定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

【了】

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