懐かしい!! こんなバイク見たこと無い!? 旧車好きが集まった海沿いの駐車場は、かつて有料道路の料金所があった場所
2021年11月3日、文化の日に神奈川県の『逗子海岸ロードオアシス』でバイクミーティングが開催されました。その名も『名も無き旧車ミーティング』。どのようなバイクが集まったのでしょうか。
バイクも場所も懐かしい、博物館クラスの旧車まで!?
2021年11月3日、文化の日に神奈川県の『逗子海岸ロードオアシス』でバイクミーティングが開催されました。題して『名も無き旧車ミーティング』。主催したのは、神奈川県逗子市で仕出し料理店を営む和田大輔さん。人気の刺身弁当を求めて遠方からもライダーが集まってくる『魚平商店』の店主です。
和田さんは1940年代に生産されたハーレー・ダビッドソン「WLA」をはじめ、カワサキ「Z1」やトライアンフなどのビンテージ車両から、カワサキのスーパーチャージドエンジンを搭載する「Ninja H2」などの最新モデルまで所有するバイクマニアでもあり、そんな和田さんが主催ということもあって、どのような希少車が集まるのか、期待を胸に会場へ向かいました。
逗子海岸ロードオアシスは、都心からもクルマで1時間程度というアクセスの良さに加え、海が一望できる気持ちの良いパーキングエリアです。あまりにも昔過ぎて知らない人のほうが多いかもしれませんが、この場所はかつて「湘南道路」という有料道路の料金所だった場所です。筆者(増井貴光)が20歳くらいの頃はショートツーリングのお決まりルートで毎週のように来ていました。燃料タンクにテープで50円硬貨を貼り付け、料金所でサッと支払いをしていたのは懐かしい思い出です。
当時有料道路だった区間は、ここから鎌倉の滑川まで。歩道が整備されていない箇所や他の道へアクセス出来ないなど、有料道路時代の名残となっていますが、前述のようにアクセスが良いこともあって、現在もメジャーなツーリングルートになっています。
また、このパーキングには今回のミーティングにも協賛したライダースカフェ『808Cafe 10R(ヤオヤカフェ・テンアール)』もあり、普段からライダーが集まるスポットになっています。
当日は天気も良く、暖かい日だったこともあっていつもの休日以上にライダーが集まりました。湘南や三浦をツーリングしつつ参加した人も少なく無かったようです。
ヤマハ「RZ」やカワサキ「Z400FX」などの1980年代から1990年代のリアルで懐かしい車両も数多く集まりました。バイクブーム、HY戦争当時のホンダ「ビート」や「スカッシュ」などのスクーターも見られ、1970年代までのトライアンフやハーレー・ダビッドソン、インディアンなどのビンテージ車両も自走でやってきました。
なかでも飛び抜けて注目を集めていたのは、1926年と1955年のノートン、1926年のトライアンフです。どの車両も綺麗にレストアされており、まさか普通に間近で見られるとは思えないほどのミュージアムコンディションでした。
ほかにも、アルミ外装でカスタムされた戦闘機ルックのビューエル「S1W」や「ヨシムラ・トルネード」、「クラウザー・ドマニ」など、普段はまずお目にかかれないバイクを見ることができました。
ミーティングとは言え細かいタイムスケジュールは無く、自然発生的に集まり、ゆったりした良い時間が過ごせました。
次回の開催は未定ですが、逗子海岸ロードオアシスではライダースカフェ「808 Cafe 10R」が主催する『Bikers Free Market vol.2』が11月20日と21日に開催されるそうです。
【了】
Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110