教習所で一般的に使用されるバイクの車種って?

教習所で使用されるバイクは、通常のバイクとは仕様がかなり異なります。二輪教習の際に一般的に、また多く使用されているバイクは、どのような車種なのでしょうか。

見た目だけじゃない教習車仕様のバイク

 教習所で使用されるバイクは、通常のバイクとは仕様がかなり異なりますが、二輪教習の際に一般的に、また多く使用されているバイクは、どんな車種なのでしょうか。免許を取得する際に使用する教習車の中でも、特に乗る機会が多いのは、ホンダの普通自動二輪教習車「CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)」かもしれません。

ホンダの普通自動二輪教習車「CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)」
ホンダの普通自動二輪教習車「CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)」

 このモデルは、市販の「CB400 SUPER FOUR」とは異なり、教習生が何速に入れて運転しているかが一目でわかる、前後の「表示ランプ」や、転倒時の破損や損傷を軽減させるエンジンガードなどが備わっています。

 その他にも、教習車仕様のモデルと市販モデルでは、仕様がかなり異なります。まず、初心者でも扱いやすいように、アップハンドル仕様になっているほか、足つき性を良くするため、シート高を750mmに交換しています。また、ステップの位置も市販車とは異なり、初心者がなじみやすいものに調整されています。

転倒時の破損や損傷を軽減させるエンジンガードなどを装備
転倒時の破損や損傷を軽減させるエンジンガードなどを装備

 エンジン形式や燃料タンクの容量、変速比などは市販車と同じで、ミッションも6段で変更はありません。

 一方、インチ数は同様に17インチですが、タイヤ幅と扁平率が異なるなど、前後のタイヤサイズに違いがあります。

 市販モデルのスペックを抜粋すると、前タイヤが120/60ZR17M/C(55W)、後ろタイヤが160/60ZR17M/C(69W)となっています。それに対して、教習車仕様モデルの前タイヤは110/70-17M/C(54H)、後ろタイヤが140/70-17M/C(66H)です。

 また、ボディカラーも市販モデルとは異なるラインナップで、「グリントウェーブブルーメタリック」「パールフラッシュイエロー」「キャンディーブレイジングレッド(ツートーン)」の3色が設定されています。

 市販車と違い、個人で購入はできませんが、メーカー希望小売価格は90万2880円となっており、キャンディーブレイジングレッド(ツートーン)のみが、メーカー希望小売価格93万5280円に設定されています。

ホンダの大型二輪教習車「NC750L(教習車仕様)」
ホンダの大型二輪教習車「NC750L(教習車仕様)」

 また、大型二輪教習で使用するモデルは、以前はホンダ「CB750」が主流でしたが、生産終了に伴い車種が変更されており、現在大型二輪用に使用されているのは、ホンダの大型二輪教習車「NC750L(教習車仕様)」です。

 このモデルも「CB400 SUPER FOUR(教習車仕様)」と同様に、表示ランプとエンジンガードを装着しており、市販されていた「NC700S/NC750S」よりも、シート高を20mm低く変更されています。ただ教習車仕様モデルの場合は、搭載しているエンジンが異なるなど、見た目以上に中身の変更が多いといえます。

教習で必要な前後の「表示ランプ」などを装備しています
教習で必要な前後の「表示ランプ」などを装備しています

 市販モデルのエンジン型式は「RC88E」ですが、それに対して教習車仕様は「RC67E」を搭載しています。当然のことながらエンジン馬力とトルクも異なり、市販モデルは最大出力54馬力、最大トルクは68Nmで、教習車仕様は37馬力、54Nmとなっています。

 また、ミッションも市販車の6段から、教習車は5段変速へ変更されています。これは、教習の際に高頻度で使用する極低速域での操作性と、低・中速域での扱いやすさを追求したためとメーカーサイトに掲載されています。

 ボディカラーは「パールサンビームホワイト」1色のみのラインナップで、メーカー希望小売価格は89万5320円です。

ホンダの小型限定普通二輪教習車「CB125F(教習車仕様)」
ホンダの小型限定普通二輪教習車「CB125F(教習車仕様)」

 また、普通二輪小型限定用の教習車として使用されているのが、ホンダの小型限定普通二輪教習車「CB125F 教習車仕様」です。普通二輪小型限定の免許を取った人は、乗ったこともあるかもしれません。

 転倒時に備えた大型サイドバンパーや、エンジンガードを左右に装備しておるのがポイントです。そのほかにも、バイク操作に慣れていない初心者ライダー向けに、選択しているギアが判別できる「ギアポジションインジケーター」を採用しています。

ホンダ「CB125F(教習車仕様)」のボディーカラーは「パールサンビームホワイト」1色のみ
ホンダ「CB125F(教習車仕様)」のボディーカラーは「パールサンビームホワイト」1色のみ

 加えて、エンジンは発進と停止のしやすさを考慮して、扱いやすい変速比配分にした5段変速になっています。ボディカラーは、「パールサンビームホワイト」1色のみで、メーカー希望小売価格は48万6000円に設定されています。

※ ※ ※

 教習仕様モデルは、見た目以外にも性能や使い勝手などが、市販モデルとは大きく異なり、バイクの運転に慣れていない初心者ライダー向けにした特別仕様といっても良いといえます。現在は主にホンダの車種が使用されていますが、今後また変わる可能性もあるため、定期的にチェックしていきたいものです。

【画像】ホンダの教習仕様車を画像で見る(11枚)

画像ギャラリー

最新記事