ホントに初心者でも参加可能!? カワサキ主催の「Ninja ZX-25R」ワンメイクレース参戦レポート 初走行編
レース初心者の女子ライダーが、カワサキが2021年にスタートさせた「Ninja ZX-25R」のワンメイクレース「Ninja Team Green Cup」の最終戦に参戦! そのレポート第2弾、初走行編です。
初めての「Ninja ZX-25R」と「ツインリンクもてぎ」の感想は
レース初心者の筆者(先川 知香)が、カワサキが今年スタートさせた「Ninja ZX-25R」のワンメイクレース「Ninja Team Green Cup」の最終戦に参加。初走行の様子をレポートします。

私がサーキットに入ったのは、ツインリンクもてぎで開催されたNinja Team Green Cup前日の土曜日。翌日開催されるレースに参加するライダー専用の、特別フリー走行がありました。
これは、参加するレースのタイミングによって様々なようですが、最終戦では30分間のフリー走行が3本設定されていて、走行は有料。ツインリンクもてぎの場合、1本3400円の自由参加でした。
今回は急遽、参戦を決めたこともあり、事前準備をまったくしていなかった私がサーキットに入り、まず初めにやったことはマシンをサーキット仕様にするためのアンダーカウルなど、スタートキットやゼッケンの装着でした。

これが意外に大変で、無理をしてでも事前にやっておくべきだったと大後悔。なんとかマシンをNinja Team Green Cupの規定に合わせられはしたものの、ゼッケンはシワシワでお世辞にもかっこいいといえる仕上がりではありません。
ちなみに、レース用サイドスタンドカバーを取り付けてしまうと、サイドスタンドが使えなくなってしまうため、リア用のレーシングスタンドは必須です。また、サーキットを安全に走るためには、タイヤを事前に温めるタイヤウォーマーもあった方がいいなど、大会の規定書などには書かれていない必要な備品もちらほら。タイヤウォーマーを使用するなら、フロント用のレーシングスタンドも用意した方がいいと思います。
そんな、準備不足が否めない状況で、まずはレース前日のフリー走行に挑戦。初めてまたがるZX-25Rで走りだした感想は、「音の演出がカッコいい」!
これまで乗ったことがある、Ninja 250シリーズの脚付きの良さや体にフィットする感覚、操作性の良さなど、ライディングにそこまで自信がなくても不安を感じることのない乗りやすさはそのままに、例えばエンジンを始動した時の迫力あるエキゾーストノートや、コーナリングでシフトダウンをした際のレーシングマシンさながらの音の演出など、様々な場面でバイクから発せられる音が本格的で、気分はまるでレーシングライダー! 走っている間、終始ワクワクが止まりませんでした。

とはいっても走っているのは、バイクでは初となるツインリンクもてぎの国際レーシングコース。しかも、明日は初のスプリントレースという状況です。自分が操るバイクからプロライダー達が乗る本格的なレーシングマシンのような音がすることにテンションを上げながらも、広すぎるコースでの全開走行にビクビク。現在可能な限りの出せる力を出し切って、他の参加者の邪魔にならないように走ることが精一杯でした。
フリー走行の結果は、もちろんダントツのビリ。しかも、私を除いたビリの選手とのタイム差は30秒以上という大差です。
幸いフリー走行は、3本すべてが晴天のドライコンディション。走りやすい状況だったこともあり、走り切った段階での自己ベストはかなり上がっていましたが、それでもレース当日は周回遅れになることが決定している状況でした。

私は走行が終わるごとに、こんなにも遅くて周りの邪魔になっていないのかと内心ビクビクしていたのですが、そんな心配も皆無。それどころか、コース上で私の走りを見ていた参加者が、次々と少しでも上手く走るためのアドバイスをくれる状況にほっこり。
「そんなに危ない動きはしてないから大丈夫!」

そんな、ホッとするような言葉までかけてもらえたり、レースWEEKとは思えない和気あいあいとした雰囲気で、予定されていたスケジュールが進んでいきました。