サイクリストのチカラめし!? 富士吉田市であつあつの「吉田のうどん」を食べ比べ

サイクリングの途中で富士吉田市の郷土料理、「吉田のうどん」をいただきました。「道の駅富士吉田」と「奉仕や」を食べ比べ、いずれもコシの強いうどんを楽しめるものでした。

咀嚼筋の疲労を感じながら食す富士吉田市のグルメ、コシの強さは日本一か!?

“日本三大うどん”と言えば「稲庭」、「讃岐」、そして「水沢」が有名です。しかし山梨県にも美味しい名物うどんがあります。それは富士山のお膝元、富士吉田市名物の「吉田のうどん」です。“の”を入れるのがポイントです。

「奉仕や」特製、吉田のうどんにかき揚げをトッピング。価格は650円(消費税10%込み)
「奉仕や」特製、吉田のうどんにかき揚げをトッピング。価格は650円(消費税10%込み)

 山梨県では2大麺として「ほうとう」と「吉田のうどん」がありますが、ほうとうは平打ち麺で具沢山、味噌や醤油のスープでよく煮込んでいるのに対し、吉田のうどんはシンプルに茹でたキャベツ、煮付けた馬肉や“謎”肉、油揚げなどをベースに、好みでトッピングを添えます。

 麺は極太で非常に剛性が高く、コシが強いです。ねじれもあり大雑把な印象も受けますが、これがなかなか噛み応えがあってクセになる味わいなのです。

 そんな「吉田のうどん」ですが、富士吉田市街だけでも50店舗近いうどん屋さんがあり、コンビニエンスストアの数よりも多いのでは? と思うほど。これは富士吉田市の食文化を支えるソウルフードなのではないでしょうか。そこで、オーソドックスなスタイルの吉田のうどんのお店を2店舗ご紹介しましょう。

 まずは通りすがりに気軽に味わえる、「道の駅富士吉田」の軽食コーナーで吉田のうどんを食します。食券制なので慌てることなくゆっくりと選ぶことができます。

自転車で訪れた「道の駅富士吉田」では、軽食コーナーで「吉田のうどん」を食べることができる
自転車で訪れた「道の駅富士吉田」では、軽食コーナーで「吉田のうどん」を食べることができる

 素うどんから具沢山までさまざまな種類がありますが、ベーシックな吉田のうどんを楽しめそうな肉入りをチョイス。「肉うどん(並)」450円(消費税10%込み)です。

 つゆはクリアな醤油ベース。出汁がよく効いています。うどんは紛れもなく吉田の高剛性うどん。つゆと絡む気が一切感じられない潔さ。茹でたてのキャベツと一緒に頬張ります。薄切りで甘い味付けの肉が良いアクセントになっています。そして一味唐辛子が非常によく合います。麺は伸びる気配も無く、喉越しがよくスルッと胃袋に収まります。ご馳走様でした。

 量はお店によってまちまちですが、おおよそ「並」ならば成人男性だとやや物足りないかもしれません。

 さて、次は伝統的な吉田のうどん店である「奉仕や(ほうしや)」です。

次に訪れた「奉仕や」は、オーソドックスな吉田のうどん店の佇まい
次に訪れた「奉仕や」は、オーソドックスな吉田のうどん店の佇まい

 広々とした店内は座敷とテーブル席があります。専門的なお店は座敷があってゆっくりと座って食べるスタイルが多い気がします。

 注文方法は自分で伝票に書いて渡すスタイル。これも多い傾向にあります。注文をミスしないよう注意しましょう。

 ベースはうどんとキャベツ、にんじんの甘煮などで、オプションで肉や天ぷらをトッピングできます。今回は見た目が豪快なかき揚げをオンしました。かき揚げ入りは650円(消費税10%込み)です。

 つゆはこちらも醤油ベース。味噌ベースのお店もありますが、筆者(山本健一)は醤油の方が好みです。かき揚げを熱々のつゆに浸すと、じわっとかき揚げと交わった旨味溢れるつゆが喉を通ります。寒い季節にはたまりません。そして剛性感のある吉田のうどんらしい麺は、咀嚼するたびに咬筋(こうきん)に疲労を感じ、食べ切るころには最後の力を振り絞るように頬張ります。やはり喉ごしは最高です。

「奉仕や」で食したベーシックな吉田のうどん。市内ではどこのうどん屋でも同様の強いコシのうどんが味わえる
「奉仕や」で食したベーシックな吉田のうどん。市内ではどこのうどん屋でも同様の強いコシのうどんが味わえる

 吉田のうどんはだいたい500円から700円ほどのリーズナブルな価格帯で楽しめます。富士山のように、おおらかな郷土料理でした。

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Writer: 山本健一

サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。

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